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2013年5月14日

予想は覆されるもの


遥々新潟から夜行列車でやって来たEKOクン、
夏日となった今日の横浜の暑さには参ったでしょうね。
なんたって二重の鎧、ダンボール2個に入ったままだったんですから。

帰宅して食事を済ませてから開梱しました。
輸送用の大きな箱から本体が収まった箱を取り出し、
そのペナペナのおっそろしく薄いダンボールを開けると・・

おお!いいじゃありませんか、この見えてそうで見えてない微妙な透け具合!!
如何にバッタもんとは言え、この時点で合格です。男心を妙にくすぐりますから。
EKOのロゴがちゃんとセンターにあるところが立派です。


そのビニ本の如き袋から出してみると、想像に反してえらく軽いので驚きました。
アジャスタブル・ブリッジ、ボルトオンのネックジョイント、合板、中国生産・・
こうなるとかなりずっしりした印象しかイメージ出来なかったのと、
昔テッちゃんの家で手にしたオリジナルの重さの記憶が重なってましたからね。
トップもバックも板材がとても薄いせいなのかも知れませんが、この軽さは予想外でした。


EKOの伝統的なジョイント部です。ボルトオンなのでヒールが有りません。
この裏側に巨大な角材が入ってるというのに、この軽さはいったい何故でしょう!?

そして驚いたことがもうひとつ。
パーツや板材の加工は細かく見て行くとかなり粗雑なんですが
アジャスタブル・ブリッジとは思えないほど良く鳴るんです。
音量も大きくて、しかも低域が分厚い。これは意外でしたね。
いわゆる合板の安いモデルの音質ではあるんですが元気がいい!
これ、印象としては往年のヤマハに近い音ですね。
細いけれど厚みのあるネック・シェイプといい、FG-180みたいな感じです。

この音を聴いていると、ヨーロッパで飛ぶように売れたという理由が解る気がします。
大衆向けのローコスト製品としては的を得た作りですもの。
ナローレンジではありますけど、これは私の好きな音です。
(実はあまり期待してなかっただけに)嬉しい誤算となりました。


ヘッドのロゴとデザインは昔のモデルと変わってしまいましたが
EKOと記された部分、実はペイントじゃなくプラスチックの板なんです。
肉厚があって透明な板の中に、白い板にプリントされたロゴが入っています。
このレトロな雰囲気、これはちょっとお洒落ですね。

さてさて、手元に来てみれば予想を覆す鳴りっぷりのこの男。
この先どのように付き合って行くべきでしょうか。
それを思案するのもまた楽しきことなのでありますが・・

*

2013年5月10日

自称「ちょっと面白い楽器店」


EKOを輸入販売しているショップから受注処理完了のメールが来ました。
現物はまだ届いてませんけど、これで私の物になったわけです。
チョイ傷(打痕・スリ傷)のワケあり特価と表示されたその品物、
その店の通常価格の半値ほどで笑っちゃうくらいの「安物」なんですが
どうやら在庫を全て売り切ってしまう魂胆のようです。
サイトを開くと、数日前まであった通常価格品のページが無くなってました。
もしかすると、エレキを含めEKOの全モデルから撤退するつもりなのかも知れません。

EKOがイタリア・ブランドとは言えアコギは中国、エレキは韓国で生産されてます。
国内では私が注文したショップの他にも扱っている所はあるようですが、
価格が安く、なおかつ在庫を持っているのはそのショップだけだったので
もしも撤退するのが事実であれば何だか残念な気になってしまいます。

・・となると、
たまたま格安で入手できた私は幸運だったということなのか、
或いは私のような「物好き」以外は目もくれないので
売れ残って更に安くなるチャンスを逃したということなのか。
株の売買じゃないんですから、その辺りは考えないようにしましょう(笑)

因みにそのショップ、店の肩書きが「ちょっと面白い楽器店」となってまして
確かに変な(珍しい)ビザールの復刻モデルが安価でずらりと並んでいるのです。
その色形がとても楽しいのでサイトを見ていても飽きることがありませんし、
独特の品揃えなので何だか応援してあげたくもなってしまいます。
楽器全種が全国一律送料500円というのも見逃せません。
バッタもん好きの方は是非一度サイトを開いてみてください。
http://www.apollonmusic.com/onlineshopping/


*

2013年5月15日

合板を馬鹿にしちゃだめよ


くっそー!失われた1時間を返せー!!
と、叫びたくなりました。
いやなに、自分が悪いんですけどね。

EKOのペグがあまりにも貧相で安っぽく見えるんで(実際に安物ですけど。笑)
シャーラー・タイプのツマミだけをグローバー・タイプに替えてあげようと思い
ふだん使ってない中国製と思われる他のギターから外して付け替える作戦に出たんです。
ところが・・
微妙にビスの長さや径が違って、どれも合わないじゃありませんか。
同じ中国のパーツの筈なのに、部品メーカーによってこうも違うことに唖然としました。
仕方なく元通りにしたんですけど、全工程で1時間が過ぎ去ってしまったというわけです。
折を見てロトマチックの本体ごと替えてあげることにしましょう。ちっ・・(悔)

それはさておき
EKOクン、爆音と言っていいくらいによく鳴ってます。
あんた、アジャスタブル・サドルでしょ!
なんでしょね、この鳴りっぷり。ちょっと戸惑うくらいです。


確かにGibsonの物と比べると形状が異なっているようで、
サドル自体が細く、おまけに前後を金属板で挟み込む構造になっています。
ブリッジとの間に隙間が無くて密着してるのが功を奏してるんですかね?
まるでレギュラー・サドルのように表板に音が伝わりますもん。
しかもこれ、トップ材も含めて(今どき珍しい)オール合板なんですけど
板厚が薄いせいもあってビンビン共鳴してるのがよく分かります。

「質の悪い単板よりも質の良い合板の方が良く鳴ってくれる」
アコースティック・ギターに於ける私の持論なんですが
これがまたもや証明された格好になりました。
往年の名器、YAMAHA FG-180なんてその代表格と言えますからね。
バラツキが少なく板材の品質を管理しやすい合板モデルが
もっとたくさん登場してもいい筈なんですけど、
「単板」ていう言葉の響きにコロッと騙されるんですよね、みんな。
言っときますけど、合板は音が悪いってのは迷信ですよ。
オール単板のローコスト・モデル、なんてぇのが一番ダメで怪しい部類です。
安いギターは合板に限りますからね!
アコギの善し悪しは決してブランドや価格ではないのです。

でもねぇ、正直なところ気恥ずかしいんですよ。
ついこの間まで、ニッケル弦がいい!と言い放ち
Godinのアーチトップに惚れたと公言しておきながら
その舌の根も乾かないうちに
EKOクンのブロンズ弦の響きを絶賛する自分が登場するなんて。

これもまた、尻軽な私ゆえですな・・



合板を馬鹿にしちゃだめよ
この歌の語呂合わせでした。

 
「サラリーマンをバカにしてはだめよ」 岩井宏


*

2011年11月21日

懐かしのEko


Ekoというイタリアの楽器メーカーがある。
60年代にはヨーロッパだけではなく、アメリカや日本でも人気があったブランドで
エレキの一部モデルは今でもビザール・ギターとしての愛好家が多い。
(代表作としてはロケット・ギターかな)

当時はアコギも何種類か発売され「Ranger」というモデルが日本にも入っていた。
私が京都で知り合った頃の岸本哲クンがそのギターを持っていて
伏見の自宅へ遊びに出掛けた折に弾かせて頂いたことがある。
ボディは厚手の合板製で、おまけにネックがエレキと同じようにボルトでジョイントされていて
その独特な構造からか、手に取るとずっしりと重かった記憶がある。
お世辞にもイイ音とは言えなかったのだが、アコギには珍しい0フレットが有ったり
存在を印象づけるには十分すぎるインパクトがあったことは今でもよく覚えている。

数日前、ふとこのギターのことを思い出してNETで調べてみると
最近になってから復刻モデルが発売されたようで、YouTubeにも幾つかUPされていた。
生産ラインが中国または韓国ということもあり、イタリアで作られたオリジナルよりも
精巧さと高級感を少々増した印象の6弦と12弦のモデルを発見した。
しかしながら知る者ぞ知る程度だし、今さら日本国内で扱う店も無かろう・・と思っていたら

・・あった。

新潟でビザール・ギターのリイシューモデルを扱うショップで販売されていた。
6弦は中途半端に?高めの価格だが(それなりに作りはいいようだがね)
それに比べて12弦が「えーっっ!?」と喰い付いてしまいそうなほどお安い設定。
こ、これは惹きつけられる。。じゅるっ。


「Ranger-12vintage/NaturalMat」
全身ベニヤ板、けれどアジャスタブル・ブリッジに0フレットと
弦高を低く抑えたい12弦としては、これ以上ない仕様となっているのだ。

イタリアとアジアのハーフとして生まれ変わったEko、かなり気になる。。

おまけで、Rangerと戯れるイタリアの陽気なオヤジの映像を。
弾いてるのは同じ12弦でもRanger Limited Editionという少しばかり仕様が異なる上級モデル。



それにしても、このおっちゃんたち陽気だあ。


2013年5月9日

冷静に淡々と

冷静に淡々と
現実と夢想の狭間を行ったり来たりしながら
一日中ずーっと考えていたのです。

しかしながら
O型天秤座の私ですから結論に至る筈もなく
一日中ずーっとギターを弾いていました。

夜も更けてから
サイトを開き画像を眺めてはみたものの
それでも決心がつかず、いじいじしてたのですが
焼酎を何杯か飲むうちに(勢い余って)
エイヤッ!と、クリックしてしまったことをお知らせしておきます。

松居さん、肩を叩いて頂いてありがとう。


飲んでるうちに、遠い昔のことをひとつ思い出しました。

京都・伏見のテッちゃんの家に初めて行ったとき
部屋にあった見たことの無いEKOを何処で知ったのか尋ねると
彼は誇らしげにこう言ったのです。「ジミー・ペイジが持っていたから」
それをたまたま京都の楽器店で見つけたそうです。

確かに、レコーディングで使用した「証拠写真」が有りました。


当時(今でもか)日本では無名に近かったこのギターをチョイスした
彼はやはり侮れない男だったようです。

上のEKOを抱えたジミーの写真、
実は初めて会ったときのテッちゃんによく似てるんです。
髪型も顔の表情もそっくりで、一瞬ドキッとしましたもの。
色白のいい男だったんですよ。
ナイアガラ時代の大瀧さんの「お抱え運転手」だった彼のおかげで
福生の大瀧さんの家へ遊びに行って
ブラックジャックで楽しい夜更かしをしたり
故・布谷文夫さんと親しくなったりもできたんです。

テッちゃん、EKOが届いたら触りに来るかい?
よろしかったら布谷さんも!

*

2013年5月7日

ゼロフレット



またしてもFBの松居さんのタイムラインに懐かしい物が・・
イタリアEKO社のRangerというギターです。
ヨーロッパでは最も売れた製品と言われてますが日本では知る人も少なく
私が初めて見たのは71年頃に京都で知り合ったテッちゃん(故・岸本哲)が
誇らしげに家に置いてあったのを目にした時でした。
やたらに重く、お世辞にも良い音ではなかったことを覚えていますが
あの当時に(珍しい)これを選択して購入した彼のセンスには凄さを感じてしまいます。

数年前にこのモデルが中国生産で復刻され、新潟のショップで売られていることを知り
懐かしさのあまり注文しようかと思ったことがありました。
けれど、どうせろくな音じゃないだろうからと、いったんは断念したんですが
去年の暮れに再びサイトを覗いてみると、安い価格が更に値下がりしていて
思わず注文クリックを押しそうになりました。(その時も冷静に断念しましたが)

そして再び目にして・・

心が揺らいでいます。
三十数年ぶりくらいに電話で声を聞き、
いつか彼の経営する店でライブをやろうと約束しておきながら
それが叶わず再会も果たせないまま他界したテッちゃんの
なんだか形見みたいな気分になるものですから。

テッちゃん、どうしようか?


もうひとつFBから。
中川砂人さんが最近仕入れたというこのギターが凄いですね。
なんとアコギにBigsbyが取り付けられたIWANEKO Guitarのモデルです。
http://iwaneko.la.coocan.jp/craft/jisaku18_album/jisaku18_album1.html

この発想にはたまげました。しかも特殊な構造で
トレモロ・ユニットはトップの響板と一切接触してないんですよね。
いったいどんな音を奏でるのか、イサトさんの現場仕事が楽しみになります。
師匠!待ってますよ!!

で、実はこの二つのギターに共通することがあるのです。
それはアコギにはタブー視されていた「ゼロフレット」が付いていること。
古の構造で、現在はエレキを含め姿を消してしまった0番目のフレットなのです。
EKOはそれなりの年代物ですから有っても不思議じゃないですが
IWANEKO Guitarは最新のモデルでありながら(敢えて)採用しています。
http://iwaneko.la.coocan.jp/iwaneko_guitars/details/details_02/details_02.html

実際に体験したことのある古い方ならお分かりでしょうけど
ゼロフレットが有ると指先がとっても楽チンだし、ピッチも良くなるんですよ~

EKO RangerⅣの復刻モデル、どうしようかなあ・・(悩)

*

2012年2月28日

嫉妬


昨日記したように、哲ちゃんが自分の名前をネット検索していて
偶然私のBlogがヒットしたことから、私が今も健在で歌っていることを知るきっかけとなったのだが
それほど彼の名前は幾度も私のBlogには登場している。
このEkoギターのことを書いた昨年11月21日のBlogにもやはり彼の名前はあった。
http://kazura1952.blogspot.com/search?q=EKO

現在も販売されているのをWEBで見掛け、懐かしい記憶が蘇って書いたわけだが
実は伏見の哲ちゃんの家に初めて行ったときにこれが有ったのだ。
イタリア製で、お世辞にもいい音とは思えなかったこのギター、
ヴィンテージ・ギターのような0フレットが有り、おまけにサドルはアジャスタブル。
ネックのジョイントはエレキと同じボルト・オンで、質の悪そうな厚めの合板はずっしりと重く
どう頑張っても音が響くようなモデルではなかったことは確かだ。
当時は、何故こんな変てこなギターをこの男は持ってるんだろう?と不思議に思ったものだが
このことがいい例で、彼は形や経歴には一切拘らない男だったのだ。
面白いもの、珍しいものを発掘し、それを探求する一途さと頑固さがあった。
それゆえ彼が選んだのは、ギブソンでもマーチンでもギルドでもなく
Eko(エコー)という傍目には不可解なギターだったわけなのである。

ファッションがそうであるように、猫も杓子も同じような格好で歩いていては誰も振り返らない。
人は常識から外れたものを「奇抜」と呼ぶが、その常識を覆すような発想がなければ
新しいものは何ひとつ生まれては来ないのだ。
たとえ奇異に映るような装いでも、堂々と胸を張って街中を歩くことで人は目を奪われる。
そしてその者の生き様にカッコ良さを感じてしまうものだ。
音楽も同じく。野暮でもいい、荒削りでもいい、
その者にしか表現できないスタイルを貫くことがカッコいいのである。
きっとそれを、どこかで誰かが胸躍らせて聴いている。
もしかすると、やがて一世を風靡するかも知れないのだ。

哲ちゃんは私が出会ったあの日から、たぶん何も変わっていなかったんだろう。
そんなカッコ良さに、実は嫉妬しているのだ。
端山龍麿クンのBlogによると、末期癌の宣告を受けて入院した後も
延命治療を拒み、病院食には目もくれず最後までカツ丼を食べていたらしい。
彼の昔からの口癖に「美」という言葉がある。
穴の開いた靴下、ジーンズからはみ出たパンツ、無精髭、
それらは男の美だと彼が言い放っていたことを思い出してしまった。

どうやらあの男、最期の日までその「美」に拘っていたようで
そのカッコ良さが、悔しい。



2013年5月17日

よう出来てまんなあ~!


散歩がてら、髪を切りに出掛けました。
実は私の髪の毛と爪、暖かくなってくると急激に伸び始めるのでして
冬の間とは比較にならないほどのスピードで伸びるのであります。
なのでここ数日間、なんだか鬱陶しく感じていたもんですから
思いきってバッサリと。
夜になると首筋がスースーしますけど、頭が軽くなりました。

雨後の緑は綺麗ですね、公園の芝がとてもいい色をしてました。
私はこの写真のように、逆光気味に日陰から捉えた緑が好きなんです。
瑞々しく、深い色合いになりますから。
光降り注ぐ夏には、このベンチでビールを飲むのもいいでしょう。
ゆっくりと時間が流れて行きそうです。


家に戻ってから、EKOのネックと弦高の調整をしました。
ブリッジのローズウッドが偽物臭さをプンプンさせた色合いだったので
オレンジオイルで磨いて、それらしい色にしてあげましたけど
この作業はあと数回必要かも知れませんね。
オイルが乾くと少しだけ元の色に戻ってきましたから。
恐るべし!合板の自己主張!!(笑)

(使用前?の風合い)


それはそうと、最初に張られていた弦が謎なんです。
巻き線の色がやたらに赤く(銅色ではなく明らかに赤!)
初め見たときは驚きましたもの。

画像じゃわかり難いでしょうけど、
ブロンズじゃなくて真紅に近い色合いだったんです。
今日張り替えてしまったので(一般的な色合いの)ブロンズに替わりましたが、
いったい何者なんでしょうね?中国っぽい真紅のブロンズ弦て・・
謎です。


張り替えた弦をチューニングしていて思ったんですけど、
ゼロフレットって、ピッチが正確ですね。
以前ご紹介したIwaneko Guitarsさんが指摘されている通り、
フレットとほぼ同じナット高になるので、ナットとフレット間の角度が変わらず
指板を押さえたときのシャープになる傾向が全く無いんです。
ですから3弦と2弦(巻き弦と単弦)の間に潜むチューニングの厄介さ、
これが無いのはとても有り難いことであり、ちょっとした感動も覚えました。
皆さんも経験あるでしょ?
解放では合っていてもフレットを押さえるとシャープになるあれです。
こんなところにもゼロフレットのメリットはあるんですね。
と、感心した次第。

それにしてもこのEKO、よう出来てまんなあ~!(中川イサト風)笑

*

2014年4月24日

Donna Donna


長らく使っていなかった古い物や
或いはこれから先も使うことがなかろう物たちを
今回の引越しを機会にずいぶん処分しました。
けれどもまだ数本手放さなければ
僕の部屋の楽器置き場に収めきれません。

現在のスペースはケース8本分、
ここからあぶれた物たちは
悲しいかな売りに出されてしまうのです。
ドナドナ・・ですな。



諭吉一枚シリーズで買い手を募ったものの
最後に残ってしまったこの2本、
明日某ショップへ持ち込み、委託販売をお願いしてきます。
たぶん諭吉二枚か二枚半にはなることでしょう。


ヘッドウエイのTF-1000C
ボディはオールマホガニーでSHADOWのピエゾが付いています。
低域が太く、2006年頃のライブではよく使ってました。
先ほど手入れをしていて大いに悩んだのですが
こんな洒落た装いのもんは、僕には似合わんだろうということで。


そしてもう1本はスタッフォードのSLG-360E、
アクティブのピエゾが付いたGibsonのコピーモデルです。
期せずしてどちらも黒(笑)
これもまたJ-50やJ-45を入手するまでの間、
ライブの相棒として活躍していた時期があるのですが
前述のヘッドウエイ同様、爺には似合わんという結論に。

ただし、こやつらは(首の皮一枚で)残ることになりました。


SLG-360EのナチュラルとEko Ranger Vintage、
この灰汁の強い顔ぶれは手強いです。
己を主張して一歩も引かないですからね。
360Eナチュラルは2005年の復活祭の相棒、
Ekoはリイシューながら亡くなった哲ちゃんの形見のようなもんです。
どちらも強烈な個性を放ってますから
如何にバッタもんとは言え、この家に住みついて頂くことにしました。

さあて、ブラック2種!
明日には無くなってしまいますからね!
この期に及んで(もしも)譲って欲しいという方が居ましたら
「花子とアン」の再放送が終わる時刻までに連絡ください!!

*

2013年5月11日

さらさ西陣


FBのニュース・フィードをパラパラと捲っていたら(スクロールね)
パイレーツ・カヌーのライブの模様が記されていて
彼女たちが「さらさ西陣」で演奏したことを知った。

京都に5店舗あるカフェ・サラサ。
その中の1店、旧い銭湯を改造した店が「さらさ西陣」なのであるが
実はここのオーナーが旧友テッちゃんだったのだ。
そう、あのEKOを所有していた若者の晩年は
経営者としての多才さを開花させていたのだ。

cafe sarasa http://www.cafe-sarasa.com/index.htm

5年ほど前だったろうか、
WEBで私を発見したテッちゃんから突然メールが送られて来たのは。
30年近く音信不通だったこともあり驚いたものだが
その後数回電話で言葉を交わし、この店でライブを企画するから是非来てくれと言われた。
それはとても嬉しく、大いに楽しみな誘いだったけれど
彼の周辺の諸事情から延び延びになってしまい、いつしか立ち消えになってしまった。

そしてまた3年ほどの音信不通。
けれど30年以上会ってなかった者同士、2年や3年の時間が過ぎてもどうってことないさ。
私はそんな感覚で呑気に構え、再び誘いが来ることをずっと待っていた。

そんな或る日、友人からのメールで彼が亡くなったことを知らされた。
末期の癌だったらしい。
さらさ西陣で(彼の前で)歌うことも無いまま、奴は逝っちまったってわけだ。

彼の死後、店はどうなったんだろうと思うこともあったけれど
店の経営も、時折催されるライブも、未だに健在だったことを知り嬉しくなった。
きっと奥様やスタッフの努力なんだろうなあ。
(私の知ってる奥さんとは別れたようなので現在の女性とは面識が無いのだが)
線香を上げがてら、一度は訪ねてみたい場所なのである。

そんなこんなで
EKOに端を発した京都と岸本哲の思い出に浸る夜であった。

*

2011年11月24日

鬱陶しさと人恋しさは紙一重

喉から出掛かった手は、あっさりと引っ込めた。
そう、近頃は無謀な暴走をコントロールすることが出来るようになったのだ。
何かと痛い思いを経験してきただけのことはある。
いわゆる「教訓」から、今回は見なかったことにしておこう。
というわけで、Ekoの12弦はまたの機会に。

いや、正直に言おう。
実は仕舞い込んでいただけのこんな物があったことを思い出したのだ。


*フェルナンデス・ぞうさんアートロックシリーズ RODEO12*

ボディがバーズの「ロデオの恋人」のアルバムジャケットをモチーフにした限定品で
ぞうさんシリーズ唯一の12弦のレア・モデル、可愛いでしょ。
まずはこの子の将来を考えてあげなきゃね。
とっても弾き辛いんだけど(苦笑)



子供といえば・・
末娘の出産予定日が過ぎてしまったが、未だにその兆し無し。
初産は遅れるものだと聞かされてはいても気を揉む毎日。
カウントダウンがいつまで続くのやら、早くすっきりさせてほしいもんだ。
数日前から女房が娘の家に泊まり込んで様子を見ていることで
留守番の猫も寂しさから生じるストレスが溜まっているようで気の毒。
毎日私が帰ると甘えて纏わりついてくるのだが
私とて、一人で無言のまま晩飯を喰らうのは不健全な気がする。
家族というものは、近くに居ると鬱陶しいが
忽然と姿を消してしまうと何故か戸惑ってしまうものだな、と実感。
今夜は(そそくさと)洗濯物を畳んだ。

鬱陶しさと人恋しさは紙一重。



2013年5月13日

再会前夜


EKOは今夜、新潟を発ったそうです。
明日の朝には私の家の玄関前で
傘地蔵の如く突っ立っていることでしょう。

なんて、ご挨拶しましょ。
照れ臭いな。

ダンボールの鎧を纏い
遥々やって来る彼を
どんな顔して迎えたらいいんでしょうね。

明日は仕事に行かねばならないし
とりあえず鎧姿のままで
部屋の真ん中に鎮座しててもらいましょうかね。

いや、長旅でお疲れでしょうから
私のベッドで横になってて頂きますか。

あ、その前に
お茶にしますか?
それとも珈琲?

40年以上前、伏見で初めてお会いした彼。
その生まれ変わりというか子孫というか
そんな男に会うのは緊張します。

陸路やって来る彼と会うのが
なんだか怖い。

*

2011年11月22日

そら耳か?

まずいなあ・・
喉から手が出てきたぞ。





Eko Ranger-12vintage
何かが俺を呼んでいる。

・・そら耳か?