2013年1月4日

英才教育


ドラムとパーカッションをこなすミュージシャンを父親に持つポンタ、
母親はプロにはなれなかったが(そこそこの)サックス吹きだ。
そしてその祖父である私は歌を唄う。
この系譜を見る限り、ポンタが音楽に目覚めないわけはないと
勝手にそう思い込んでいるのは、たぶん私だけではなく家族全員なのであろう。

クリスマスに本格的なハンマーアクション構造を備えたミニピアノをプレゼントした。
すると間もなく、手の届く場所に置いておくと嬉しそうに鍵盤を叩く。
父親は何かしらの期待を込めてドラムスティックを彼に授けた。
初めのうちは振り回すだけだったが、やがてスナップの利いた右手で叩き始めた。
バシバシバシバシと、4~5拍を満面の笑みを浮かべながら連続して叩く。
それを見ているとリズム勘は良さそうだし、どうやら素質がありそうなのだ。

そこで爺さんは考えた。キッズ・ドラムを買い与えよう!
娘の家で音を出せるかどうかは別として、幼いうちから慣れ親しむことが肝心だ。
成田の某格安ネットショップで探してみると、お手軽なセットが見つかった。
ZENN ( ゼン ) / DJK30
スタンドやシンバルにペダルと椅子まで付いたジュニアドラムキットが¥12800!
音の善し悪しには目を瞑り、玩具代わりとしてなら申し分ないのではなかろうか。

今、本気でこれを買おうかと思っている。
ある意味、英才教育の何物でもない。

*

2013年1月3日

猫になりたい

ちょっとがっかり。

期待と不安が交錯する中、いつもより少しだけ早めに家を出たんですが
東神奈川の辺りで15号線に出てみると、群衆もまばらでぽっかあーん。
ラジオで先頭の位置を確認すると、まだ保土ヶ谷を走っているじゃありませんか。
北からの強い風の影響か、ややペースが遅かったようですね。
昨晩Blogに書いてしまったものですから、応援メッセージまで戴いたというのに
皆さま、ご期待に添えず申し訳ありませんでした。

そんなわけで、トップランナーとの併走も叶わず
ススイのスイ~ッと市街地を走り抜けた私の車、なんとお昼前に仕事場へ着いてしまい
車の中でiPhone片手に時間を潰す羽目となってしまいました。お粗末!

ああ、ふと吠えたくなってしまいます。
正月くらい、うだうだぐだぐだしていたーーーい!!と。
何も想わず何も考えず、喰っちゃあゴロリ。飲んじゃあウトウト。
そんな正月を味わってみたいものです。

いいんです、正月の三が日で3Kgくらい太ったとしても。
一年の内で思いっきりだらしなくしてても許されるのは、この期間しか無いんですから。
布団から這い出たスエット姿のまま、ボッサボサの頭で煙草を咥え
朝から酒を飲みながら箱根駅伝を観て、時折声を上げながらその感動に酔いしれる。
世界で一番ダメなオヤジの典型的な姿で、そんな正月を過ごすのが私の夢ですなあ。。


私は猫になりたい。

そう呟くのは、猫に対して失礼かも知れませんが
争い事とは無縁の飼い猫の日常を目にする度に
そう思ってしまうのです。

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2013年1月2日

それは私です。


今年の箱根駅伝往路、すごい展開になりましたね。
毎年思うんですけど、もしも正月の三が日がお休みだったなら
私、間違いなくずっとTVで観戦しちゃうでしょうね。釘付け状態で。
壮絶な戦いと息を呑むような瞬間のドラマ、
これは生で観てなきゃ絶対に伝わって来ませんもの。
長い距離をひたすら「個」で走るマラソンとは違い
襷を繋ぐってところに、日本的な味わいと文化を感じてしまいます。
今では正月の風物詩となった感の駅伝、ファンが多いことも頷けます。

さて、明日は復路。勝敗を決するランナーたちは
お昼ちょっと前くらいに横浜駅を通過して15号線を東京へと向かいます。
実はその時間帯、私が車で仕事場へと車を走らせている頃合で
一時的に通行止めとなる15号線で毎回先頭ランナーと重なってしまうのです。
それも毎回、通行が遮断される直前か合間に(何故か)入れてもらえちゃうもんで
先頭集団を応援するため小旗を持った大勢の市民が沿道を埋め尽くすその前を
スイスイスイ~ッと空っぽの広い国道を走り抜けることになってしまうのでして
これは何だか気まずいやら申し訳ないやら恥ずかしいやら、なのです。
何年か前には、他の車が1台も走ってない伽藍とした15号線を進んで行くと
(もちろん沿道は何重にもなった黒山の人だかりです)
その先に白バイと中継車の間に挟まれた先頭ランナーが目に入り
「こ、これは私が抜き去って良いものなのか?」と、いったんは減速したものの
制止も注意も何もなかったのと気恥ずかしさから一気に抜き去った経験があります。
想像してみてください、片側3車線の広い道を私の車が1台だけ走ってるんですよ。
そんな光景、あなただったらどうします?(笑)

沿道で応援される方、TVで観戦される方、本当に申し訳ありません。
「なんだ?あの一般車は!?」
そう感じた視線の先に黒い軽のRVが見えたなら、それは私です。
皆さまの邪魔にだけはならぬよう心がけますので
もしも今年もランナーと被ることがありましたら、どうかどうかお許しください。

*

2013年1月1日

ごあいさつ


新年明けましておめでとうございます。
穏やかな元日を迎え、この一年が良き年であってほしいと心から願っております。
「かずら的日常」を日々ご愛読頂いている皆さま、本年も宜しくお願い致します。



大晦日の夕方から猫二匹に留守番を頼み、
ポンタと一緒に年越しをするため末娘の家に出掛けました。
後になって気付きましたが、実は私、自宅以外の場所で年を越したことがありません。
何度お誘い頂いても、カウントダウン・ライブに参加したことは一度も無かったですし
お店に顔を出して飲んだことも未だかつて全くありませんでした。
ですからこれは、60年の生涯の中で初めての経験だったわけです。
皆でTVを観ながら新年を迎えた瞬間、やはり何かしらの違和感はありましたが
娘の家ということで、さほどの気遣いはせずに済んだのが何よりですし、
明けて今日は長男一家もやって来て、家族全員が元日に一堂に会す光景は
父親として祖父として、賑やかで実に楽しいものでありました。


午後から皆で近所の杉山神社へ初詣に出掛け、一年の無病息災を願いましたが
考えてみると、こんなに大勢で初詣をしたのも初めてでした。
いいもんです、親子三代が連なって、のんびりと歩きながら神社へ赴くのは。
結構な山坂でしたけど、それが苦にならないほど穏やかな元日の陽射しには
感謝すると共に、この幸せが永遠であることを祈らずには居られませんでした。

そうそう、やがて年も明けようかという大晦日の夜に
昨年40年ぶりに再会を果たしたものの、母親の最期を看取り
痴呆の始まった父親を介護するため田舎に帰ってしまった友人から
およそ半年ぶりくらいに電話があり、声を聞くことができました。
張りのある声と口調で、元気そうな様子が伝わって来たことも嬉しい出来事でした。
今月の中旬過ぎに自身の孫たちと会うためこちらにやって来るそうです。
また一緒に飲まなきゃ!

2013年、良き年となりますように。


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2012年12月30日

仕事納め、そしてBlog納め

私の仕事場は業界最大手の某運送会社のコールセンターです。
さすがに今日はキャパ・オーバー、午前指定の荷物が夜になっても届けられません。
おかげで朝から晩まで苦情の電話が殺到する事態となり
終日大混乱のまま、すっきりしない仕事納めとなってしまいました。
仕事納めとは言っても、私の仕事場も現場も年中無休で動いているのですから
明日の大晦日も今日の混乱の影響は避けられないことでしょう。
出勤される方や現場の配達員の皆さまには申し訳ない気持ちになってしまいます。

安い給料のパートの身とは言え、その会社に籍を置く私なのですから
実名を挙げて書き記すことは出来ませんけど、
現場がこなし切れないほどの物量を引き受ける会社の姿勢に腹が立ちます。
このままでは末端の配達員がやる気を失ってしまうでしょうし
サービス品質の低下による苦情件数は更に増えて行くことでしょう。
コールセンターも同じです。
苦情ばかり聞かされてはオペレーターも長続きはせず辞めて行きます。
現場の実情との隔たりを見ていると、不健全な会社だと思わずにはいられませんが
私如きがどうすることも出来ないのが歯がゆいところです。
大きくなりすぎた会社って、良くないですね。
たまに本社の役員が視察に来ますけど、それを出迎える大勢の社員の姿を見ていると
まるで組長を迎えるヤクザの世界みたいに映ります。
・・やだやだ、そろそろ足を洗わなきゃ。



そんなとんでもない晦日の一日でしたが、それはそれ。
私の日常や人生にとってはどうでも良いことです。
そう開き直って行く年を見送らねばならない頃合となりました。

還暦を迎えた今年、60歳という垣根は越えてしまいましたけれど
まだまだ纏めに入ることもなく、決して守りに入ることもなく
孫の姿に目を細めながらも、攻めの姿勢だけは貫いて行こうと思っております。
長く生きて来て、何が一番楽しいかと言えば
やはり人との出会いと新たな発見でしょう。
人間て素敵だ、そう思えることが一番の幸せじゃないかといつも思うんです。

この一年、すっかり疎遠になってしまった方もあれば
初めてお会いして(またはFacebookを通じて)価値観を共有できる方も大勢居ました。
それら全ての方々にお礼と感謝をしたい気持ちでいっぱいです。
歌人であるかずら元年は、しばらく歌うことから遠ざかってはいますが
嬉しいことに、また聴きたいと仰ってくださる方のためにも
フル・チャージした暁には是非とも歌わせて頂きたいと思っております。
その日を楽しみにしながら静かに行く年を見送り、そして新しき年を迎える所存です。
一年間、どうもありがとうございました。
私のお気に入りの写真で締めさせて頂きます。


大晦日の明日は外泊のため、本年のBlogはこれにて。
皆さま、良いお年を!!



かずら元年

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2012年12月29日

LOVE FOR SALE


さすがに今夜は車も少なくて、1号線は60~70Km/hで流れてましたから
久しぶりに10時ちょっと前くらいに家に帰り着きました。
昨日や一昨日とわずかな違いなのに、妙に時間が長く感じられるから不思議です。
猛烈に忙しかった仕事のことを忘れ、音楽を聴く心の余裕が感じられます。

とは言っても、言葉(声)のある物はまだちょっと避けたい気分。
こんな時にブルーノート・ジャズはいいですね。
ニューヨークの空気感がこの時期にはとてもよく合うんです。
名盤と呼ばれるこのSOMETHIN' ELSEで、マイルスのミュート・トランペットが
サックスの雄キャノンボール・アダレイと絡む「枯葉」が心に染み入りますもの。

2曲目の「ラブ・フォー・セール」のイントロが流れると
昔アナログ盤で持っていたトミー・フラナガンの演奏を聴きたくなってしまいました。
とても力強いタッチのピアニストで、私のお気に入りの一人でしたから。
当時はモノクロのジャケットで徳間音工から1枚物でリリースされてましたけど
今はもう廃盤になってしまって2枚組のCOMPLETEアルバムだけのようです。
57年から64年にかけての音源らしいのですが、うーん買っちゃおうかなあ。


さて、明日は年内最後のお勤めです。
夜までみっちり働いて、さっぱりした気分で今年とおさらばできればいいですね!


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2012年12月28日

スパッと


11時を回ってから帰宅した今夜、ふと私の部屋の温度計を見ると6.7℃でした。
外は冷たい雨、東京西部では雪も降ったそうです。
いよいよ冬が本気を出してきたような年の瀬、それもあと三日で新年ですって。
驚いちゃいますよね、12月はひたすら猛スピードでゴールを目指しています。

東京西部といえば、思い出すのは西荻窪での旧友たちとの再会の夜。
10月とはいえ寒い日でしたけど、温かなお店で交わした酒の味は忘れられません。
十もありませんけど、私にとっては今年の大きなニュースのひとつでした。
10大ニュース、ではなく重大ニュース。
回を重ねるとニュースではなくなってしまいますが、また折を見て集いたいものです。

というより、ベロベロになりかけていた某ツトムくんに
また一緒に演ろうかあ、なんて軽口叩いてしまったことも頭から離れないでいます。
本人は全く覚えてなかったようですけどね(笑)
ジジイが三人、何か面白いことが出来そうな気はしてるんですが
怠け者の私のこと「いつか考えよう」ばかりで、一向に具体化されずにいます。
ほうぼう屋の女将なら、きっとスパスパと物事を片付けて行くんでしょうけどね。
ああ、あやかりたい。

さて、明日と明後日を乗り切れば、ようやく休めます。
大晦日と元旦、この二日間だけで私の正月は終わってしまうのですが
うだうだぐだぐだしているよりも、スパッと切り替わってしまう方が
怠け者の私にはちょうど良いのかも知れません。

来年のテーマは「スパッと」にします。
引き摺らず持ち越さず、軽いノリで物事を推し進めて行く所存。
どこぞの運送会社のサービス名称とダブリますけど、
あくまで私のテーマですから混同なさらぬように。

・・しまった!
フライングで新年の抱負を書いてしまった!!(汗)

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