友人の書き込みに懐かしい場所のことが記されていて
それを読むうちに甘酸っぱい思い出やら記憶やら
わけのわからん有象無象が蘇ってきてしまった。
相鉄線の三ツ境駅から坂道を上った所にある聖マリアンナ病院。
25年前、45歳の誕生日に人生初となる入院生活を経験して
その後も別の病で二度ほど入院してお世話になった場所である。
大きな自然公園やたくさんの木々に囲まれた環境に加え
駅からの道には春ともなると桜が咲き誇り
通院するときの憂鬱さを忘れさせてくれたりもした。
そこでの入院生活を(自虐的に)歌にしたのが
8トラックマルチで製作した「聖マリアンナ病院にて」
2005年にステージに復帰する前の、
打ち込みで宅録に勤しんでいた1999年頃の作品。
お世辞にも上手いとは言えない拙い歌と演奏なので
お聞かせするのはとても恥ずかしいことなれど
ご興味のある方(のみ)聴いて頂けたら嬉しいです。
(ご視聴は下記リンクから)
http://kazura-sound.up.seesaa.net/image/maria64k.mp3
「聖マリアンナ病院にて」
夜明けと共に目を覚まして
東の空染めてく太陽に祈る
今日も一日、何事もなく終わりますように
聖マリアンナ病院にて
朝焼けの眩しい窓辺に立ち
麗しき微笑みを讃えしは母なるマリアンナ
ここでの暮らしにも慣れて世間話で暇潰す
わけもなく相槌打てば
退屈な時間さえも苦にならない
聖マリアンナ病院にて
秋晴れの青い空を見上げ
色づいた森の中で穏やかな午後を祝うマリアンナ
無精髭伸ばし、やるせないような気怠さに
眠れぬ夜は宙を睨んで狂おしいほどに暗い沈黙
聖マリアンナ病院にて
新しい朝を迎えるならこの身を捧げましょう
神の手に抱かれマリアンナ
どれくらいの間、寝てたのか
橙色の陽は傾き
目に映る何もかもが黄昏の中で肩を寄せ合う
聖マリアンナ病院にて
夕映の空を渡る鳥
目の前の世界中が安らぎの時を刻む
マリアンナ