2022年3月14日

思い出の地

友人の書き込みに懐かしい場所のことが記されていて

それを読むうちに甘酸っぱい思い出やら記憶やら

わけのわからん有象無象が蘇ってきてしまった。

相鉄線の三ツ境駅から坂道を上った所にある聖マリアンナ病院。

25年前、45歳の誕生日に人生初となる入院生活を経験して

その後も別の病で二度ほど入院してお世話になった場所である。

大きな自然公園やたくさんの木々に囲まれた環境に加え

駅からの道には春ともなると桜が咲き誇り

通院するときの憂鬱さを忘れさせてくれたりもした。


そこでの入院生活を(自虐的に)歌にしたのが

8トラックマルチで製作した「聖マリアンナ病院にて」

2005年にステージに復帰する前の、

打ち込みで宅録に勤しんでいた1999年頃の作品。

お世辞にも上手いとは言えない拙い歌と演奏なので

お聞かせするのはとても恥ずかしいことなれど

ご興味のある方(のみ)聴いて頂けたら嬉しいです。

(ご視聴は下記リンクから)

http://kazura-sound.up.seesaa.net/image/maria64k.mp3


「聖マリアンナ病院にて」


夜明けと共に目を覚まして

東の空染めてく太陽に祈る

今日も一日、何事もなく終わりますように

聖マリアンナ病院にて

朝焼けの眩しい窓辺に立ち

麗しき微笑みを讃えしは母なるマリアンナ


ここでの暮らしにも慣れて世間話で暇潰す

わけもなく相槌打てば

退屈な時間さえも苦にならない

聖マリアンナ病院にて

秋晴れの青い空を見上げ

色づいた森の中で穏やかな午後を祝うマリアンナ


無精髭伸ばし、やるせないような気怠さに

眠れぬ夜は宙を睨んで狂おしいほどに暗い沈黙

聖マリアンナ病院にて

新しい朝を迎えるならこの身を捧げましょう

神の手に抱かれマリアンナ


どれくらいの間、寝てたのか

橙色の陽は傾き

目に映る何もかもが黄昏の中で肩を寄せ合う

聖マリアンナ病院にて

夕映の空を渡る鳥

目の前の世界中が安らぎの時を刻む

マリアンナ




2022年3月12日

夢先案内人

 

確か、以前にもインストールしたことがあったような・・
PreSonusのStudio One Prime、
無料のDAWソフトとしてはかなり優秀で高機能。
バージョン5.5が出たというので
やめときゃいいのに好奇心からMacに入れてみた。

あはは・・無理。
簡単便利なGarageBandに慣れ親しんだ私には
こりゃ複雑すぎてわけわからん。
思い起こせば、前の時も使いこなせなくって
スタインバーグのCubaseに換えたんだった。
馬鹿だから、同じ過ちを繰り返すんだよねえ。
わたし馬鹿よね、お馬鹿さんよね。

人は過ちってやつを何度繰り返しても
時が過ぎれば忘れてしまう。
だから決して賢くなんかなりゃしない。
ますます馬鹿になって行くだけなのだ。
そしていつしか、それが狂気となる。
これが人間の性というもの。
西だ東だ南だ北だ
狂っているのは気候じゃなくて
人間の頭の方なのさ。
あらら、話が思わぬ方向へ。

そうそう、
FBフレンドでもある友人が61歳の誕生日を迎えたので
アホでマヌケでオバカな私は数歩先を歩いていると
ちょっと偏屈なお祝いのコメントを送ったら
後をついて行くので水先案内人を頼むと返って来た。
私の残した道なんて、危なすぎてお勧めできないから
ふと思いつき、
山口百恵の「夢先案内人」の歌を送ってあげた。

うまいねえ、百恵ちゃん。
久しぶりに聴いたけど、作品としても素晴らしい。
夢先案内人、なれるものならなってみたいものだ。



2022年3月11日

予期せぬ神対応に戸惑う



EB-0、家庭内では内緒のまま
密かに自室へ仕舞い込もうと思ってましたけど
さすがにこれはデカくて派手に目立つので
到着する前夜、カミさんに打ち明けてしまいました。

「明日、佐川が来るんだよねえ」
*年配の読者に補足(佐川満男じゃないよ、佐川急便だよ)

「何が届くの?」
「ベース、買っちった」(金額は黙秘)
「へえ〜、そぉ」(意外にも驚かないし怒らない)
「前に持ってた紅いの覚えてる?」
「ああ・・なんとなく」
「あれと同じもの、安かったから」
「ふぅ〜ん」

目を剥かれる覚悟で告白したというのに
予想外の展開に戸惑う私。
反応が極めて弱いのは何故なのでしょう?

そして到着した朝、
これみよがしに自室のドアを開けたままで開梱してると
たまたまカミさんが通りかかったので
「この箱、綺麗でしっかりしてるから保管しとこうかなあ」
と、私が呟くと
「ほんと、勿体無いね」
「あそこに置けないかなあ?それともそこは?」

なんと!置き場所をあれこれ提案までしてくれたのです。
いつもなら顔を顰めて邪魔くさいと言わんばかりなのに
なんでしょ、この神対応。
普段の毒舌はどこへ行ったというのでしょう。

お言葉に甘えて、指示された通りの場所に
空き箱を置かせて頂きました。
いやあ、世の中はわからないことが多すぎます。
意外性の連続ですわ!

デスクトップのBGMはハリー・チェイピンでした。













2022年3月10日

ピッカピカの相棒です、よろしく!

 



一昨日、必要に迫られてポチッた品が届きました。
エピフォンEB-0、2002年のKOREA製です。
この後の中国生産品とは異なり、
トラスロッドカバーにGIBSONと刻印されているのが
ちょっとだけ嬉しくなるのであります。

購入先は初めて利用する小規模なショップでしたけど
梱包状態が素晴らしくて感動しました。
他社製ですが分厚い段ボールの外箱に収められ
内部の緩衝素材も上手く利用されていて
箱を開けるとまるで新品が入っているかのような収まり具合。
綺麗で頑丈な箱なので捨てずに保管することにしました。
(気が変わって売りに出すときのためにもね)

そして開梱後の厳かな儀式、中身を露わにする開封。
画像でイメージした通り、とても綺麗な個体です。
傷はほぼ皆無、木部の色艶もいいし
PUを含め金属パーツには錆や変色がありません。
ネックもストレート、フレットの減りも無く
指板もすこぶる綺麗なことに驚き倍増。
これは冗談抜きでほぼ新品状態ではないか!

前のユーザーさん、ほとんど使ってなかったようですね。
この状態でフリマサイトの相場よりも遥かに安く
ネットで見かけた他のショップの同モデルなんて
状態が悪い上に価格も高かったので、
これは買い得だったんじゃないでしょうか。えへへ♪

久しぶりに手にしたベースギター、
楽しくて夕暮れ時までずっと弾いてました。
実際に弾くと不思議なもので、
打ち込みでは出てこないようなフレーズが生まれます。
マウスや鍵盤だと、どうしても現実離れが生じて
肝心のグルーブ感が乏しくなってしまうんですよね。
さほどのテクも無く、不慣れなベースが相手でも
やはり指で弾く感覚は大切だと改めて実感した次第です。

でもねえ、ショートスケールで軽いモデルとは言え
いきなり長い時間を夢中で弾いてたもんですから
爺さんの肉体、あちこちが痛いやらダルイやらの夜です。
今夜は早めに寝ます。


2022年3月8日

紅の蝙蝠














ここだけの話、
本日これをポチッてしまいました。
家庭内では未だ極秘事項なので
ここはひとつ内密に願います。

ことの発端は、
打ち込みの音がどうしても納得行かず
たとえ貧相なフレーズであっても
たとえ微妙にタイミングが狂おうとも
人間臭さを音にしたかったからなのです。

ショートスケールで小さめのヘッド、
コンパクトなこのSGベースを選んだのは
パソコン周りでちょこまか演るには都合がいいからです。
ロングスケールのJBやPBだと重いのも難点だし
おまけにヘッドがあちこちぶつかったりしますからね。
狭い空間に棲む生活の知恵です。

ちなみにこのエピフォンEB-0、
以前まったく同じ物を所有してました。
ハムバッカー1発の音が物足りなくて
十年ほど前、友人に譲った経緯があるのですが
じゃあなぜ同じ物を?と、不思議に思いますよね。
そこは当の本人も、わけがよくわからんのです。

ひとつだけ確かなことは、前述のサイズの問題。
ショートスケールのベースとなると
モデル数が少ないので選択肢が限られます。
そして価格の問題、エピフォンは格段に安いんですよ。

もうひとつの理由は、
同じ安物であっても他とは一味違う物が好きだから。
JBやPBだと、ありきたりすぎてつまんないですからね。
偏屈な私らしいチョイスでしょ。

たぶん、明後日くらいに届きます。
ショップ掲載の画像を見る限り
金属パーツも綺麗だし結構いい状態のようです。

その紅の蝙蝠の到着を前に
倉庫から古いチューナーを引っ張り出しました。
KORG DT-10、正確で信頼のおける相棒でしたが
小さくてお手軽なクリップ式の台頭で
デカさと重さゆえ、ここ10年ほどは仕舞い込まれていたのです。
これからはダイレクトボックスを兼ねて
もうひと働きしてもらいましょうね。

ほんとはねえ、
私の部屋が畳二枚分くらい広かったなら
安いドラムセットを手に入れて
下手くそなりに自分で叩いてみたいところ。
アナログ人間にとっては
生の楽器音が一番しっくりくるんですけど
これはたぶん叶わぬ夢に終わりそう。


















2022年2月25日

春先の口癖(毎年恒例)

 









スピーカーのあれやこれやに没頭してしまい

ついつい疎かになってしまっていた作業ですが

思い出したように(或いは何かに急かされるように)

昨日から打ち込みを始めてしまいました。

コロナのせい、とは言いませんけど

もう2年以上も歌ってないという体たらくな私。

馴染みの皆さんとはすっかりご無沙汰してしまいましたが

実はまだ歌仕舞い(墓仕舞いじゃないよ)した訳ではありません。

この期に及んでもなお、やり残したことが山ほどあるのです。


今回の作業は、私自身の往年の曲を幾つかリメイクすること。

10年、20年の時を経て、違うアプローチで表現してみたい

そんな他愛もない欲望からですが、衰えた喉と肉体では

当時のままに歌うことが難しいことも理由のひとつです。

せめて頭と心が健全なうちに、

なんとかせにゃあ気が済まんのですよ(笑)


と・・

春先と秋口に、毎年同じようなことを言ってる私です。

そう、何度も打ち込みをやり直したりしながら

気がつくと頓挫してるという不甲斐なさの繰り返し。

果たして形になるのでしょうか。


暗闇でしか聞こえぬ歌がある

初代モモケンさんの名台詞に後押しされて

かずら之丞見参!となればいいのですが

駄作と酷評されるやもしれませんな。



2022年2月22日

200年後に想いを馳せる



















1220年から800年後の今日は2が六並び、
誰が言ったかスーパー猫の日なんだとか。
するってえと200年後の今日は2が七並び、
これ以上の数はもう出ないとあっては
いったい何と呼ばれるのでありましょうか。

昨年の七月に腎臓を患ったこの娘、
レベル4から奇跡の回復を果たしたものの
現在の猫医学では完治することはままならず
近頃では食欲も衰え、寝たり起きたりの毎日です。
数年後には登場するであろう予防・治療薬AIM、
この薬によって猫の腎臓病は大幅に軽減され
寿命も格段に伸びるそうですから
200年後の今日は盛大に祝ってほしいものです。














私の部屋の近況はといえば、
サブのスピーカーが増えすぎてしまったので
2in4outのセレクターを導入しました。
プッシュ式の切り替えスイッチは珍しいことに
複数個が押したままにできるタイプなので
スーパーツイーターも独立してここに繋いであります。
自作ユーザーにとって、これは便利な作りですね。














暫くご無沙汰してましたが
こちらはこんな具合に相変わらずの日常なのであります。
猫さんたちの健康を祈りつつ
200年後の世界が平和でありますように。