ここ数日、時を遡って昔の出来事を思い出してみたり
これから先のことをニヤニヤしながら思い浮かべてみたり
このBlogのサブ・タイトルのように、現実と非現実の境い目を行ったり来たりしていました。
知魅さんとの40年ぶりの再会が影響していることは間違いありません。
あれから電話とメールで何度かやり取りしてますが、
昨晩は「芸名ではなく、これからは本名で歌うべきだ」と書かれたメールが届きました。
私の本名、ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが
声に出して言うと大概の方は「くすっ」と笑うか「えっ!?」と驚きます。
漢字で見る分にはさほどのことはなくても、
片仮名で書かれたり、音で聞いたりするとインパクトがありすぎるのです。
だって・・
この夏の24時間TVの総合司会を務める「あのお方」と同じ名前なんですもの(笑)
「かずら」という名前は、高校時代に歌い始めた頃からのものです。
文学少女だった姉に、何かいいネーミングはないものかと尋ねた時に
万葉集に登場する日陰葛(ひかげのかずら)はどうだ?と言われ
その名前でライトミュージック・コンテストに出場して以来
周囲の人間が皆、かずらと呼ぶようになったので「ひかげ」を外して「かずら」になった、
そんな経緯からでした。
以後三十数年のブランクの前も後も、私を知る者は皆「かずら」と呼びます。
たぶん、誰もがその名前でしか私を認識できないことでしょう。
その長く親しまれた名前を今ここで改めるとなると
知魅さんが提案するように、盛大な改名お披露目ライブを催さなければなりません。
・・もしや、それもプロモーションの一環なのか?(汗)
三十数年のご無沙汰を経て再び歌い始めるきっかけとなったのが
2005年1月15日に山手のライブハウスで催された復活ライブ「Grasshearts Night」でした。
(密かに)結婚30周年の記念も兼ねていましたが、
この日以来「昔の名前で出ています」と言わんばかりに「かずら」の名前も復活させました。
旧い友人夫婦(70年代中期から音信不通)も遠くから駆けつけてくれて
プロのカメラマンである彼が沢山の写真を撮ってディスクにしたのが画像のCDです。
昔の名前は有効でしたし、以降もネットを通じて旧い友人が数人連絡して来て
実際に再会したり或いは連絡を取り合ったりすることができたのも「かずら」のおかげです。
そしてそのライブを終えた夜、これは私にとっての元年と呼べるものだなあ~と思いを馳せ
これから始まる何かを期待しつつ「かずら元年」となったのであります。
(どうして元年なの~?と疑問に思われた方々、これでお分かりですな!)
そんな歴史のある名前なのです。
私が敬愛するエンターティナー、もしもあの方が同じ名前でなかったとしたなら
おそらく気軽に本名を名乗ることもできたんでしょうけどね。
けどね、知魅さんに言われるずっと前から、私も同じことは考えていたんです。
今年で還暦を迎える私、人生は50年で十分だと思っていたにも関わらず
その後大きな事故に遭いながらも、オマケの10年を生きたわけです。
その上さらにオマケが戴けるなんて、これは「生」に対して敬意を表さねばなりません。
持って生まれた己の名前にも感謝しなければバチが当たるってぇもんです。
そう考えると、この際踏ん切りをつけるべきなのかと真剣に思ってしまうわけで・・
10月8日以降、(昔の)昔の名前で出ているかも知れませんよ~
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