2013年12月31日

淡々と。。



2013年が終わろうとしています。
淡々と。

この一年を振り返ると
後には案外と平坦な道が見えるものです。
いくら紆余曲折があったとしても
なんてことはない、真っ直ぐな道でした。

あまりにも真っ直ぐすぎて
なんだか拍子抜けしてしまいます。
あれこれ悩んだことや
心乱れた数々の出来事は
いったい何だったんでしょうね。

いつもこうして暮れて行くんです。
淡々と。

まったく時間てやつときたら
お構い無しに進んで行くんですよね。
それもピーンと張られた糸のように
律儀な航跡を残しているだけで。

よろよろと千鳥足で歩いていた筈なのに
或る日のこと、道を外れた形跡も無く
ただただ真っ直ぐな一本道なのです。
人生ってやつも、そんなものなのかも知れません。

くよくよするなよ。
行く年は最後にそう語りかけているかのように
穏やかな微笑みを浮かべ静かに去って行くのです。
淡々と。

愚か者は
それで救われた気分になります。
故に年が明ける瞬間を待ち望むのでしょう。

かくいう私も然り。
垢に塗れた365日を見送ろうとしています。
淡々と、淡々と。

それでも日常ってやつは
変わることなく続いて行くのです。
淡々と、淡々と、淡々と。



2013年、
かずら的日常をご愛読頂いた皆様に感謝致します。
幸福に満ちた良い年をお迎えください。

淡々と。。

*

2013年12月29日

ニッポンよ、もっと不便になれ!



今年はちょいと働き過ぎました。
疲れきって家に戻り
いつものように遅い晩ご飯を食べてから
くぴくぴと焼酎を飲むうちに
荒んだ心がようやく和んできます。
やっぱ家はいいなあ。

昨日も今日も
物流の仕事場は苦情の嵐。
電話を取る度にボロクソ言われてしまいます。
客の罵声にじっと耐えなきゃならいなんて
因果な商売に手を染めてしまったものだと
つくずくそう思います。

業界トップの最大手ではありますが
業績と効率ばかりを追い求めるこの会社、
たぶん数年後には内部崩壊してるんじゃないでしょうか。
ブラックどころではなく、ヤクザな会社です。

ヤクザさんに失礼な物言いかも知れませんけど
社員や従業員にとってはブラック、
お客の立場から見るとぼったくりのヤクザ、みたいなもんです。
(チンピラ風情の困った客も多いんですけどね)

拡大路線ばかりじゃなく
時として事業を縮小してでも品質を高めるってことが
巨大化・肥大化した企業にはできないものなんでしょうかね?

私が在籍する会社では
新聞社に画像を添付した内部告発があり、
その後何度も大きく報道されました。
現場が悲鳴を上げている、
客の要求に対応しきれないという内容でした。

要は、現場の処理能力を超えるほどの
大量の注文を取り過ぎているんです。
それを秒刻みの生産性という数字に置き換えるだけで
曖昧な人間の作業や行動を管理しようというのが
そもそも大きな間違いなんだと思います。

客に過剰なサービスを提供し続けることによって
現場の負担は増し、やがて労働意欲が欠乏してしまい
挙句、サービスや品質の低下に繋がることを
企業のトップは最優先に考えなくてはならない筈ですが
内部告発が環境を変えてくれる一因にはなりそうにありません。

私の所に限らず
この手の企業が如何に多いことか。
今までに何度も同じようなことを書いていますが
この国、もう少し不便になってもいいんじゃないですか?
過度な便利さや手軽さは、人間を甘やかすだけです。
その「サービス」のために深夜まで働く者が居て
昼と夜がひっくり返っている者たちのための「サービス」が生まれ
首都圏は便利さに慣れ過ぎてしまいました。

人間は豊かさを求めるあまり
別の豊かさを失ってしまう愚かな生き物だ。

NHKの朝ドラで老人が呟いた言葉です。
知恵や手先の器用さがあったとしても
人間とはエゴに満ちた極めていい加減な生き物です。
己の都合しか頭にありません。
そんな危険分子に、特上の便利さを与えることは間違っています。

この国が良い方向に動くためには
少々の不便さを受け入れることができるかどうかでしょう。
我が侭な人間は何もかもを自分のライフスタイルに合わせようとしますが
果たしてそんな理不尽さは通用するのでしょうか。
それを許してしまう企業の責任は大きいと思うんです。

個々の人間、全てを満足させられるサービスなんて
そんなもの必要ありません。
不便な暮らしの中でこそ、人間は知恵を働かせるのですから
至れり尽くせりの過剰なサービスは諸悪の根源だと私は思っています。

綺麗事ばかり並べ立てる我が国の大企業よ、
損得を考えず国民に不便であることの尊さを植え付けたまえ。



2013年、今年を総括した言葉であります。
ニッポンよ、もっと不便になれ!

*

2013年12月28日

ずずずーっと



冬は
ラーメンよりも蕎麦がいい。

ふと
そう思い込んでしまうと
なんだか無性に喰いたくなる。

馬鹿だねぇ。

大晦日の楽しみは
なんと言っても家族で喰らう年越し蕎麦。

ずずずーっと啜る音が
たまらん。

嫌なことも
良かったことも
ずずずーっと一緒に飲み込んでしまう。

そのいい加減さが
たまらん。

喉元過ぎれば熱さを忘れる
先人は上手いことを言ったものだ。
胃袋に流し込んで
それですべてが終わってしまう。

悪行尽きぬ人間の
一年の締め括りに
これは好都合だ。

今年もまた
ずずずーっとやってみるか。

*

2013年12月27日

泥舟



歌い納めも
忘年会も
外で戯れることが何ひとつ無いまま
2013年が暮れて行く。

ミュージッシャンの肩書きなど
微塵も感じられず
飲兵衛で助兵衛なオヤジの
面影もなく
ただ一度だけ人前で歌ったきり
今年が終わろうとしている。

けど僕は
一所懸命に生きてきたんだ。
歌を忘れたわけでもないし
隠れたり引き篭もったりしてたつもりもない。
いずれまた何処かしらには顔を出すだろうさ。

音楽にだけはあくせくしたくない。
自由に勝手気ままに
心と体が欲したときにだけ音に触れればいいのだから。
だいいち、僕にはそれ以上のキャパが無い。
日常を乗り切るだけで精一杯だ。

ならばと舟を作ってもらったこともあった。
僕はそれに乗っかっていればいいだけだと言われ
数ヶ月くらいはとても楽しい思いができた。
けれどもそれはとんだ泥舟で
予想していた通りすぐに沈んでしまった。
Mud Trick・・名前からして未来を暗示していたようなもんだ。
名付け親は僕だったんだけどね。

あれからもう5年が過ぎようとしている。
スタジオセッションの「水曜日の朝」
たとえ録音状態が悪くローファイな音であっても
これは今でも一番好きなテイクで
ワインをラッパ飲みしながら演奏していたベースのChiyoや
的確に空気を刻むドラムのガンボ山本
そして寡黙なペテン師Takebooの姿が忘れられない。

もう泥舟には乗りたいとも思わないが
明日をも知れぬあの時のスリル感だけは大好きだったな。
http://mudtrick.up.seesaa.net/image/suiyoubi-demo-0501.mp3


もうじき来年てやつがやって来る。
日常を否定することなく
その中でうまく生きて行かなきゃな。

*

2013年12月26日

冬の備え



今日、オートバックスへ愛車のオイル交換に行きまして
待ち時間にスタッドレス・タイヤを眺めていたんですが
限定3セット限り!当店オリジナルNorth Trek N2 ¥19800!!てえのが
私の車のタイヤサイズ(165/70R14)で売られてました。
製造元はファルケンを生産していた旧オーツタイヤ、国産だそうです。
安いし、今年の冬は間違いなく雪が数回降るだろうし、
仕事場から帰る夜、予期せぬ降雪であたふたしないで済むように
今のうちに履き替えておこうかしら・・と、ずいぶん悩みました。

とりあえず、今日のところは買わずに帰りましたけど
家に戻ってからネットであれこれ調べてみると
3万ちょいでピレリのアイス・コントロールがアルミとセットで買えるようでした。
うーん、これまた安い。
ピレリとは言っても、安いってことはたぶん中国工場製なんでしょうけど
この価格だと悩ましい限りですなあ。うーん。

年明け早々にでも結論を出さねば、なのですが
雪国でもない土地で暮らす身の上ですから
一冬に一度か二度しか活躍する機会がないとなると
このコストについて大いに悩んでしまうわけです。

実は毎年、そうこうしているうちに春が来ちゃうんですけどね(笑)
潔く、タイヤチェーンだけ買っておいた方がいいかもですな。
北国とは違い、雪の無い幹線道路を走っているときの
ジャリジャリジャリジャリ・・て、音と振動が嫌いなんですけど。

*

2013年12月25日

HUSTLER


今夜、テレビで見掛けたんだけど
スズキのハスラー、これ楽しそうな車よね。
http://www.suzuki.co.jp/car/hustler/

オフロードを兼ねたような作りで
ジムニーとKeiの中間的存在。
165/60R15のタイヤサイズは程好いバランスで
大袈裟に大きすぎないところが好感。
フロントとプロポーションがN-ONEに似てるとは言っても
私の好み的にはN-ONEよりいいし、
どこかイタリアンな雰囲気が漂うのもまた良し。
ホワイトのスチールホイールを履いた
オレンジと白の2トーンがいい感じだなあ。
軽車愛好家としては欲しくなる1台。
サンタさん、明日の朝までに玄関先に置いといて~!

と、他愛もないことを書いてしまった爺さんではあるが
実は繁忙期真っ盛りの今日、全国的に物流が大きく乱れ
苦情殺到の仕事場から解放された安堵感から来るものであった。
年末って、やあねえ。。

*

2013年12月24日

Happy Christmas (War is Over)




毎年、イヴの夜にはこの曲を聴いています。
どれほどの時が過ぎても、色褪せることがありません。

2011年の同じ日に、Blogでこんなことを書いていました。

一日の中で
たとえそれが一度きりであっても
にこっと笑える瞬間が幸せなんだと僕は思う。

この世の終わりとも言えそうな

地獄絵にも似た出来事に遭遇した僕ら。
たぶんあれから、強くなってる。
強くなった分だけ、やさしくなってる。
そう信じたいものだ。

戦いはこれから先も永遠に続く。

荒んだ心は、そう簡単には癒せないかも知れない。
それでも日常の些細なことに
にこっと笑えるような人間であり続けたいと僕は思うのだ。


あれから
何も変わっちゃいないのです。

*

2013年12月23日

Point Of No Return



真冬だっていうのに、
セントラルパークは21℃だったんですってね。
季節外れのポカポカ陽気。
けど、同じニューヨークでも州北部は吹雪だとか。
こりゃ確かに異常ですわ。

ぬくぬくと暖房の効いた部屋で
晩飯を喰らいながら見ていたテレビは
北極の氷が消滅するまで、あと30年しかないと言っておりました。

衝撃です。
30年なんて、あっという間ですもの。
地球はどうなってしまうんでしょう。

そして北極圏の海氷面積が少ない年の冬は
冬将軍が日本列島をすっぽりと覆うくらい南下するそうで
今年はまさにそれ、やがて大寒波が訪れるのだそうです。

大気中に蓄積され続ける二酸化炭素はいつかその限界点を超え
温暖化が加速して止まらなくなる(Point Of No Return)も避けられそうにありません。
何かしなきゃ、始めなきゃ、とは思っても
もはや手遅れといった感が強くなるばかりです。

遡ること46億年前、
様々な偶然が重なり奇跡的に生まれた地球という惑星が
文明の発展によってその寿命を加速度的に縮めているのです。
二酸化炭素は100年経っても30%は大気中に蓄積されているらしく
地球温暖化による干ばつや砂漠化で森林が消失すると、
二酸化炭素濃度を更に高めることになってしまうとは・・

ねえ、キリンさんたち、
負の連鎖を止める手立てはあるのかしら?

*

2013年12月22日

サンタさんは玄関で靴を脱ぐ



末娘宅から画像が届きました。
サンタさんがくれたアンパンマンに驚喜するポンタの図。
ポンタの家は仕事の関係で昨晩がクリスマスだったようですから
忙しい折に日程を早めて配達してくれたサンタさんに感謝しなければなりませんね。

サンタと言えば・・

ポンタの母親である末娘がまだ幼い頃、
枕元にプレゼントが置かれると、いつも一番に目を覚ましたのが彼女でした。
ガバッ!と跳ね起きて、プレゼントがあるのを確認すると
大急ぎで隣で寝ている姉や兄を叩き起こしてました。

そして一段落してからの台詞、これがまたいいんです。
「鈴の音が聴こえたから目が覚めたんだあ~」とか、
「サンタさんが玄関で長靴を脱いでるの見て慌てて布団に潜ったんだあ~」とか。
嬉しそうにそう言っていたのを今でもよく覚えています。
当時はマンション住まいだったので、サンタさんは玄関から入るしかなかったんですね。
律儀に靴を脱いでから入っていたのは知りませんでしたけど
彼女の口から飛び出す言葉は、私たちを楽しませてくれました。
どれほど期待に胸を膨らませながら寝ていたのか
それを思うと、親としての苦労が報われた気がしましたから。

いつも空想と現実が入り乱れた不思議な世界に棲んでいた
そんな末娘も三十路を迎え、今では一児の母になってしまいましたが
ポンタも母親と同じように、サンタさんの姿が見える子供になってほしいものです。

クリスマスが近付くと
遠い昔の家族の思い出が蘇ってきます。
静かにその思い出に浸るのも、良きものですね。

*

2013年12月21日

紙はいいもんだ


12月の繁忙期、骨休めの貴重な休日。
用が無ければ福富町の友人の店で飲みたかったのだが、
長男宅へ年内に届けておかなければならない物があったので
夕方からカミさんと一緒に車で本郷台まで出掛け、
皆で一緒に晩飯を喰ってから帰って来た。
(ただし家主である長男は仕事で不在)
お誘い頂いた海明ちゃん、ごめんなさいね。

ところで・・
新しいプリンターを購入すると、
人は何故あれこれプリントしてみたくなるのでしょう?
(私だけなのかも知れないが)

そしてその流れで
時節がら年賀状を無性に作りたくなってしまう。

毎年、ごく限られた所にしか出さぬ年賀状。
友人は皆WEBで繋がっているのでメールやSNSで済ませてしまうから
恥ずかしながら、親族宛にせいぜい5枚ほどと極めて少ない。
それをいつもは下手くそな字で手書きしてるのだが
今年はタイムリーにプリンターを新調したので
郵便年賀.jpの「はがきデザインキット」をインストールしてしまった次第。
例年とは意気込みが違うようだ。

今年はすごいよ。
送り先ごとにデザインを変え、素材を変え、言葉を変え
同じ物はひとつもないという手間隙かけた豪華版!(笑)
これぞ生産性に逆行する個人の成せる業ってぇもんだい。

たとえば長男宅にはこんな感じ。
先月会った時に、海洋堂のウッディーのネタで盛り上がっていたからね。


そしてポンタには・・

くう~っ、これは元日まで公表できない。
あまりの素晴らしさにA4版までプリントしちゃったくらいだからさ。
一年間は壁に飾ってもらわなきゃね。ふっふっふ。。

モニター画面を見慣れてしまっても
やっぱ、紙はいいもんだね!

*

2013年12月20日

魚拓



昼頃に車を走らせていると
青空には季節外れの真っ白な雲が。

なんだか積乱雲みたいじゃないかと呟きながら
ふと北の方角に目をやると濃い灰色の雪雲が。

空は南と北で夏と冬が入り混じってた。
まるで戦争。

だものね、夕方には雷と大粒の雨。
ヒョウが降った地域もあるとか。
東京は初雪だってさ。

仕事を終えて屋上の駐車場へ行ってみると
フロントガラスがずいぶん曇っていたので
エンジンを掛けてからワイパーを動かしてみた。

ガリガリガリ・・
ワイパーが音を立てて歪にガラスを擦った。
あらら、凍ってるわ。
慌ててデフを最大にしてガラスを暖めたとさ。

未明頃にはこの辺りの道路も凍結してるかもね。
夜明け前から車を運転する皆さん、気をつけて。

冷えた夜には
酒を飲みながらも、ふと甘いものが恋しくなるときがある。
焼酎なので和の甘さがいいな。

家の近所にある木村家という鯛焼き屋さん、
ここのは小振りな鯛で、こんな気分のときにはちょうどいい。
おまけに四角い「耳」の部分が、煎餅みたいにパリパリしてて香ばしい。

食べたいなあ、という欲求に駆られる深夜。
古い画像を引っ張り出してみたら
魚拓みたい。(笑)

*

2013年12月19日

12月の雨の日


昨日の夜、雪にならなかったのは良かったけれど
強い北風が吹く今夜の雨は、とても冷たくひどい降りだった。
車に乗っていても、ワイパー越しに見える街並みが
暗く憂鬱に震えているような、そんな夜だ。
凍えた手で傘を差し、背を丸めて道行く人は
諦めにも似た閉塞感に満ちているようで
横断歩道を渡るどの顔にも笑みは無かった。

いつの間にか、本格的な冬になってしまった。
気がつけば12月も半分以上が過ぎ
あと十日と少しで年が明けようとしているほどだ。
この加速度は、いったい何だろう。
新年を迎えても、元日がただ365分の1日であるかのように
祝う間もなく、いとも簡単に通り過ぎて行ってしまうことを憂うのは
果たして私だけなのだろうか。

年を越し、冬を越す覚悟というやつが
都会を棲家にしていると、どんどん希薄になってひ弱になって行く。
それが情けない。



季節がら、はっぴいえんどの「12月の雨の日」を
71年の中津川フォーク・ジャンボリーのライブ音源で。
鈴木茂のギターはこの頃が一番いいし、
大瀧詠一のリッケンバッカーの刻みも必聴ものだと思う。

嗚呼・・けれどこれを聴いたとて
冬を越す覚悟など決められるわけもなく
流れる人並みを僕は見てる、だけなのである。

*

2013年12月18日

年の瀬の思い出



年賀はがき印刷の無料ソフトをあれこれ物色してみたが
どれも決め手に欠けるもんで何だか面倒くさくなってきて
郵便年賀.jpの「はがきデザインキット」をインストールしちまった!

早速あれこれとテンプレートをいじくってみたけれど
クリックする度、なんだか気恥ずかしいような気まずいような・・
毛筆でザクッとダイナミックに書いてみたいよなあ。

毎年の暮れになるといつも思うんだ。
今年こそは筆をとりたいものだと。
でもねぇ、パソコンばかりで文字を書く機会も減ってしまい
今じゃ筆跡もバランスも酷いもんで
とても人様にお見せできたものじゃない。

文字は綺麗じゃなくてもいい、伝わればいいんだと言われても
そこにその人なりの「味」を感じ取れるような字でなくてはいけない。
アタシの書く字なんて、走り書きで塵みたいなもんさ。

憧れるなあ、毛筆。
死んだ親父がアタシくらいの歳の頃、
暮れになると百枚ほどの年賀状を1枚ずつ筆で書いていた光景を思い出す。
何ひとつ認めたくない親父ではあったが
太い筆で謹賀新年と書かれた賀状だけは見事なものだった。

年の瀬の思い出・・

*

2013年12月17日

雪になる・・のか?



明日は関東の南岸を低気圧が通過するとか。
冬場のこのパターン、横浜も雪が降る確立が非常に高くなる。
天気図と予報を見る限り、最悪は昼くらいから白い物が混じっているかもね。
ノーマルタイヤでチェーンも積んでないほど雪に対する心構えのない私、
ああ・・車を置いて行った方がいいのかなあ。

ふと今年の1月14日を思い出してしまった。
前夜、友人のウエディングパーティーが終わってから2軒ほど飲み歩き
朝の電車で帰って来た頃から降り始めたミゾレが
ひと寝入りして目覚めた昼には辺り一面真っ白になっていたという悪夢。
あのとき積もった雪のせいで、三日間ほど車を出せなかったんだよなあ。

北国で暮らす皆さん、すみません。
北海道で生まれ育った私ではありますが、雪には滅法弱いのです。
そしてさらに、歳のせいか臆病になってしまいました。
スタッドレスタイヤ、買わなきゃ駄目よねぇ。。

そうそう、あれはピッカピカのこの子が我が家へやって来た翌日の出来事だった。
いきなり雪の洗礼を受けるとは思いもよらず・・


これを見ると悪夢が蘇ってしまうなり。
可哀想になあ、寒かったろうなあ。
明日から明後日にかけて、いったいどうなることやら・・

話題は変わり、週末に注文しておいたHPのプリンターが今朝届いた。
繁忙期だというのに、私が住んでいる地域の某宅配業者は相変わらず優秀だ。
送料の掛からぬ時間帯指定無しで密林から発送された物を
昨夜遅くネットで午前指定に変更しておくと、きっちりと配達してくれた。
おかげで大掃除を兼ねた機材の入れ替えもスムーズに出来たというわけである。
(数年間放置のプリンター周辺、もーんのすごい埃だった!)


HP ENVY 4500、実売価格わずか¥5645の製品ではあるが
予想を上回るパフォーマンスに大満足してしまった。
前面給紙で高さ12Cm、奥行きも33Cmほどのコンパクトな複合機。
さぞかし動作音がデカくて印刷も遅いんだろうなと思っていたのだが
退役した先代のキャノンよりも遥かに静かで速かったことに驚いてしまった。
HPの前面給紙型は7、8年前にも使っていたことがあったけれど
あの当時のモデルよりも確実に進化しているようだ。
これはいい。
仮に耐久性は無かったとしても、インクカートリッジに毛が生えた程度の金額なので
2、3年くらい動いてくれれば御の字といったところかな。
安いプリンターを探している方は迷わずこれになさい。
キャノンやエプソンのエントリーモデルよりは絶対に良いから。

余談だが、
今まで置いてあったキャノンは箱に入れてハードオフへ持ち込んだ。
廃棄するにも金のかかるご時世、引き取ってもらえるだけでもありがたい。

*

2013年12月16日

黄昏



いつもの時間に屋上へ出てみると
数本の細長い雲が空の一点に向って真っ直ぐに伸びていた。
Twitterを覗くと、友人は羽根ペンのようだと評していたが上手い表現だ。

青と橙と白が織り成す夕暮れ時の自然のキャンバスは
今日も雄大で美しく、思わず見とれてしまったけれど
もしやこれは地震雲なのでは?素人考えでそんなことも頭を過ぎった。
幸い今日一日は何事も無かったけれど
ここ最近は関東一円で地震が頻発している。
小笠原諸島の西之島近くに出現した新しい島を巡っては
その火山活動が富士山噴火の前兆であると言う学者まで居る。
そんなことを思い浮かべながら富士山の方角から伸びる雲を見ていても
自然災害の残酷さとは裏腹な美しさに目を見張ってしまうから不思議だ。

太古の昔から自然界はありのままに蠢いているだけなのであって
時としてそれは我々の営みに甚大な被害を与えてしまうが
そこには善も悪も無く、ただただ「自然」の成り行きでしかないのである。
破壊や殺戮は人間の悪だが、自然界が牙を剥いて襲い掛かって来たとしても
そこには物理的な正当性しかないのだと思う。

この先何が起きたとしても、決して地球を恨んだりしちゃいけないよ。
今日の空はそう語りかけているようにも見えた。


そして今日の黄昏時の富士を取り巻く風景も
穏やかで実に美しいものだった。
空を見上げ、遠くの山々を望み
荒んだ心は、日に一度は洗い流さなくてはね。

*

2013年12月15日

War on the desk



ネット・バンキング専用のウィルス対策ソフトってのを
某銀行のWEBページで推奨していた。
IBMが9月に買収したTrusteer社の「Rapport(ラポート)」なるもの。
無料だったので早速インストールしてみたけれど
パソコンの中身が見えるわけじゃなし、
いったいどの程度活躍してくれるものなんだか・・

スパムメールやマルウエア対策で
小さな箱の中のもっと小さな所は毎日が戦場と化している。
セキュリティソフトのスクランブル体勢は凄いもんだなと感心してしまうよね。

けど、気が付けば
戦争はデスクの片隅で日々繰り返されているわけで
これは現代社会の狂気と言わざるを得ない。

銃弾が飛び交うことも、血を流すことも殺戮も無い戦争。
それが不気味すぎる。

*

2013年12月14日

夕町



仕事場の屋上から東側を望む。
冬の夕陽は、ほのかに暖かな色合いで町を染めてくれるのがいい。
寒空に漂う雲と、その向こうに月が浮かんでいる風景は
眩しいほどの太陽が沈んで行く西側の劇的な光景とは異なり
静かに暮れて行く日常の営みがそこにはある。

人の顔もそうだ。
西日を浴びて目を細める表情が私は好きだ。
それは肌色の皮膚がとても優しく感じられる時であり
誰もが素顔を露にする瞬間のように思えるからだ。
女性は特に美しく見えてしまう。

そう、夕陽は人の心を穏やかにしてくれるものだと
私はずっと昔からそう思い続けている。


昨夜遅く、密林の注文ボタンをクリックした。
今回はペイジーで支払うことにしてネットバンキングを開いてみると
第2土曜はメンテナンスで決済できなかった。
また明日、ね。

ちなみにこのダンボーくん、
フィギャーの大御所、海洋堂製だったのね。
ひとつください。

*

2013年12月13日

なのであーる。



三日間ほど、あれこれ見比べながら迷った挙句
ヒューレット・パッカード(HP)のエントリーモデルにしようかと思う。
決め手は前面給紙、置き場所の問題からここは譲れないところだし
安いのにAirPrintやePrintなんて便利な機能があるのもいい。
(プリンター個々にE-mailアドレスが付いてるのよね)

そしてHPのお家芸とも言えるプリントヘッド一体型のインクカートリッジも
容量が少し減ったとは言え従来型より安価なHP-61に変更されていて
カラーインクをほとんど使わない者にとってはコスト面でありがたい点でもある。

ただし、以前にも触れたように
元値も安いが値を落とすスピードも頗る速いのがHPである。
去年のモデルもそうだった。
1ヶ月ほどの間に暴落?して最終価格は¥3800、
インクカートリッジくらいの金額にまで下がった経緯がある。
そこがミソ。

なので・・
今夜もポチッとできなかった情けない男なのであーる。
けれど・・
明日には腹を括ってポチッとしようと思うのであーる。
つまりは・・
ドケチなのであーる。

*

2013年12月12日

案山子



淡々と
時は過ぎて行く。

気が付けば
昨日と同じ場所に立ってる自分。

そっか、地球は回ってるんだもんな。

目の前を誰かが駆け抜けて行った。
師走という名の12月だ。

そんなに急いで
何処へ行くんだい?

奴は脇目も振らず
一目散に雲の向こうまで行っちまった。

なんだよ、
また置いてけぼりかい。

苦笑いしながら
僕は昨日と寸分たがわぬ場所に突っ立っている。

案山子だ。

*

2013年12月11日

密林と猫



プリンターが壊れてしまったので
密林を物色して「ほしい物リスト」に入れておいたら
昨日の今日なのに、¥6782のEPSONが¥5880に値下がりしてた。
対抗馬としてリストアップしたCanonも値下がりするかしら?

そんなことを考え始めたら
今夜のうちに注文しておこうと決心した心が揺らぐ。
如何せん、ケチだから。

置き場所も変えなきゃならないし
プランが煮詰まるまでいったん保留にするとしようか。

実は去年もそうだった。
プリンターインクを買い替えようと思い密林を開いてみると
HPのWi-Fi対応複合機が¥5000くらいで売られていて
こりゃあインクを買うより得じゃないか!と目を見張り
その後数日間ウオッチしていると¥3800まで値下がりした。
あのときに買っておけばよかったなあ・・と、後悔。

12月は年賀状印刷で需要がありそうだから
たぶん年が明ければ一気に値下がりするんだろうけどね。
来年まで待つか。



写真はプリンターとは関係なく、
食事中のテーブルの上を歩き回ってて叱られた甘えん坊の図。
ごめんなさいの意思表示は前足に尻尾を乗せたポーズなり。

もう怒ってないよ(笑)

*

2013年12月10日

空母の甲板に立つ



憂鬱な仕事場にも、ひとつだけいいことがある。
休憩時間に足を運ぶ屋上駐車場から見渡す夕方の空だけは
そのパノラマ状の雄大さにいつも見とれてしまうのだ。

大きな物流棟の屋上は南北に200m、東西に70mほどはあるだろうか。
その無機質で真っ平らな場所が全て駐車場となっている。
海から近いこともあり、上下左右どこを見渡しても遮るものはない。
風のある日は強く吹き荒れ、雨や雪は容赦なく吹き付けて
自然と対峙している実感が否応なしに伝わってくる場所でもある。

とりわけ、夕方近くの時間帯は素敵な光景だ。
沈む夕陽と雲が織り成す明暗と色合いが何とも言えない。
私は毎日、こんな空を見ることができるのだから
それはとても幸せなことなのではないかと思ってしまう。
自然と向き合うことは、束の間の休息には欠かせないものだ。

この、空しか見えない巨大な平面に立つと
自分が航空母艦の甲板に居るような錯覚に陥ってしまうことがある。
車に乗り込みエンジンを掛ければ、あの夕陽を追いかけるように
白い蒸気を吐き出すカタパルトから離陸して行けそうな気分になるのだ。
妄想とは言え、心を掻き立てられる力強さがこの大きな空には在る。
やはり私は夕陽が好きなようだ。



ちなみに世界最大のミニッツ級空母は全長333m、発着甲板幅77mもあるそうだ。
私が今居るこの建屋がすっぽりと収まるほどの巨大さとは・・

*

2013年12月9日

悪名



繁忙期という言葉のせいか
12月は毎日が気忙しくて憂鬱だ。
帰宅してパソコンの前に座っても
無駄な時間を過ごしているような気になってしまう。

ここ1週間ほど、パソコンの調子が悪かった。
立ち上がるまでに2~3度強制終了させなければならない日もあり、
そろそろ買い替えの時期が来たのかと更に憂鬱さを増幅させていたのだが
あれこれ調べるうちにアプリケーションと不要ソフトが原因だと気付いた。

私のパソコンのOSは(悪名高き)Vistaである。
サイド・バーにはガジェットが有り、そこそこ便利なツールだったが
不調の原因を探るためにマイクロソフトのサイトを開いてみると
「重大な脆弱性があるため、ガジェットの提供は終了しました」と、ある。
聞いてないよー!(汗)
そそくさとこいつから削除して、スタートアップの不要アプリも削除して
ほとんど使うことのないアプリケーションを幾つかアンインストールした結果、
ようやく正常に立ち上がるようになった次第。
Macに替えなきゃねぇ~とは思いつつも、いったい何時になることやら・・

そしてもうひとつ、Vista用のメールソフトWindows Live Essentialsも
脆弱性があるためサービス終了なんですと。
これも聞いてないよー!!(冷汗)

そんなこんなで休日の午後は何をしていたかというと、
あちこちのサイトを開いては、複数のアカウントを一括管理できるメールソフトの品定め。
どれも一長一短、決め手に欠けてデザイン性が乏しいことに落胆の顛末。

やれやれ・・悪名高きVistaとの戦いはしばらく続きそうだ。

*

2013年12月8日

Starting Over


命日、である。

Starting Over
たとえイメージした世界が現実のものとはならなかったとしても
同じ過ちを繰り返すことなく、やり直す術を人間は知っている。

Starting Over
今こそ、この言葉を噛み締めながら
次の世代、次の時代に
我々が見た事と、我々の犯した過ちを
伝えて行かなければならないのだと思う。

Starting Over




*

2013年12月5日

terrorist



寒い夜に
背筋が凍りそうなニュース。

特定ってなんだ?

線引きや施行、管理の
何も決まっちゃいないってのにさ。

ダッフィー、
絶叫はテロだと言い放った奴に
爆音のパンクでも喰らわしてやれ。

おめえらこそがテロリストじゃねえか!
て、言ってやれ。


*

2013年12月4日

プロデューサーは私自身


日曜の早朝に義弟が急逝しまして
暫くBlogを更新できずにいましたが
本日告別式を終え、ほっとしている次第です。

亡くなられたのは女房の妹のご亭主で
私の子供たちや孫たちを可愛がってくれた方であり
年齢も私と同じだったので知らせを聞いたときは驚きました。

故人の意思から、他言してなかったそうですが
今年の6月に癌が見つかり、その時点ですでに手遅れだったとか。
その後も普通の生活を送り、煙草をやめることもなく
先週の火曜に肺炎を起こすまで仕事にも通っていたとのこと。
緊急入院したことも聞かされてなく、亡くなる前の晩に初めて知らされました。
昨年末の義母の法事の席で会ったのが最後となってしまい
何も聞かされてなかったとは言え、とても残念でなりません。
なんと言っても私と同い年なものですから
その早すぎる死が居た堪れず、衝撃を受けたのが正直なところです。

明日は我が身と思えるような、そんな年齢になっていることに改めて気付くと共に
葬儀の規模や在り方など(その時に)家族が慌てずに済むような
準備と指示を今の内からきちんとしておかねばなりませんよね。
漠然とした言葉で「大袈裟なことはしなくていいから」と言い残したとしても
どの程度のことをしなければいけないかということまでは解らないものです。
その辺りを掘り下げて、女房や子供たちには具体的な指示をしておこうと思います。

己の最期を迎える日だけは、他人事では済まされません。
人が亡くなる度に、いつもそう思うんですが
避けては通れない大切なことですものね。

ぶっちゃけ私の葬儀は
酒と歌がそこにあればそれで十分です。
プロデューサーは私自身、そうありたいと思っています。

*