2013年11月30日

家族に乾杯!



いやあ賑やかすぎてやかましいくらいの夜!
男の子が3人集まると、予想した通りのドタバタ劇であります。
シチューとパンとチキン、そしてケーキを皆で囲み
今年も滞りなく孫3人の合同誕生日会を終えることができました。

全員の都合を合わせるのは至難の業なので
クリスマスを一緒に過ごすことはできませんから
次に集うのは1ヶ月後の元旦となることでしょう。

1ヶ月後に正月?!
そう思うとドキッとして、やれやれ間もなく今年も終わるんかいと
なんだか嬉しいような悲しいような、とても複雑な気分にもなります。

しかあし!
皆が健康で、すくすく育ってくれたことに感謝しなければいけませんよね。
家族の幸せ、それは誰もが病むことなく笑って暮らせることが何よりですから!
少々フライング気味の言葉ではありますが、
今年も1年間ありがとうございました!!

というわけで、
このタイミングでのお誕生日会はクリスマスを兼ねたようなものでもあり
孫たち3人は皆から沢山のプレゼントを戴くことになるのでありまして
私からのプレゼントは1号機と2号機にラジコン・カー、
フェラーリとポルシェであります。


車種と色は違っても、喧嘩にならぬよう同じ物を贈らねばならんのです。
が、実はこれ、私も欲しかった。
トイザラスでポルシェを2台買おうとしたくらいですもん(笑)
ま、またの機会にでもね。

そしてポンタには、トイザラス・オリジナル「初めてのドラムセット」
ドラマーでもある父親の、今後の英才教育に期待してます!


風呂上りにプレゼントを渡したもんでパジャマ姿ではありますが、
なかなかどうして、様になってるじゃありませんか!
期待に胸膨らみますよ、こりゃあ。

爺さんの細い目が、一段と細くなっちまって
家族に乾杯!そんな夜でありました。
すんません!!

*

2013年11月29日

イイニク



今日11月29日(イイニク)はポンタ2歳の誕生日である。
娘宅では昨日の内にお祝いをしたらしく
特性ケーキを前にしてご満悦の画像が届いた。

明日は長男一家と私ら家族全員が娘宅に集まり
共に11月生まれである孫三人の合同誕生日会を催す。
総勢10名、さぞ賑やかなことだろう。

そして私の部屋に2週間前から置いてある
大きなトイザラスの袋がようやく片付くわけだ。


これは昨年の画像。
ポンタは1歳で、1号機2号機共にまだ小さい。
このときも賑やかだったなあ。


そしてこれはポンタが生まれて間もない頃。
こうして遡って行くと、成長の早いことに改めて驚かされる。
わずか2年ほどの間に、子供らはずいぶん大きくなった。

皆が一堂に集まることができる間は
この催しを毎年続けて行こうと思うのだが
さて、どうなることやら。

*

2013年11月28日

初雪~自動車税



列島各地から初雪の便りが届く。
寒いわけだね、猫もすっかり冬の寝姿。
気象庁は「寒冬」を宣言、厳しい冬になりそうだわ。
灯油の消費量と電気料金が心配。

そういえば、
燃費の良い車があまりにも増えたせいで
ガソリンの売り上げが低迷してるんですってね。
店をたたむ所が出てくるかも。

敢えて再び吠える。
燃費のいい灯油ファンヒーターを開発しろー!!

そして、
軽自動車が売れすぎて税収がままならないからと
この際普通車と同じ税金にしちゃえという目論見があるとか。
まったくもう・・

何年か前、軽自動車の規格を660CCから800CCにしてくれと
スズキやダイハツが進言したとき、大手メーカーの反対で潰されたことがある。
普通車が売れなくなるっていう理由でね。
あの時点で黄色いナンバーを無くしておけばよかったろうにさ。

今の軽自動車は普通車と比べて何ら遜色が無いほど高性能になってるんだから
未だに特権がある方が何か不思議な気分。
この際、自動車税は車重と排気量で区分けして
白いナンバーに統一した方がいいんじゃないの?
軽ユーザーである私でさえそう思いますもん。

車重1t未満の場合で、1300CC、1000CC、800CC未満・・みたいな区分け。
もちろん何年度の新車登録からってことにして。
従来の軽の恩恵に授かりたい者は旧い車を大事にすると思うよ。

あ、思い出した。
どこぞのアホが「燃費の悪い旧車は税金を上げるべきだ」と言ったらしい。
たぶんこれも税収を上げるための謀(はかりごと)。
目先のことばっかりで、どいつもこいつもクソッタレだね。
古い物はそれだけで悪なのか?

そのうちさあ、
ハイブリッドやEVの使用済バッテリーの処分に頭を悩ますんじゃないの?
近代文明は有害物質とゴミの山をどんどん増やしているようなものだ。
そこんところがどうにも納得できない。

・・あらら
初雪から始まったのに、ずいぶんと話が飛んでしまったようだ(笑)

*

2013年11月27日

Khaki



60年代、モッズ・ムーブメントのシンボル・マークはイギリス空軍のラウンデル。
ファッションは細身のスーツにモッズ・コートと呼ばれた米軍のミリタリー・パーカーが定番で
だっぷりとしたカーキー色のコートは若い時分の私の好みでもあった。

カーキー(Khaki)、本来は土埃という意味であり陸軍の軍装色なのだが
「茶色がかった黄色」と表現されるその色は、緑からベージュまで実に幅広い。
そのせいだろうか、私が好きな緑に近い色を近頃はオリーブと呼ぶようになった。

戦闘機や戦車が好きだった幼少時代が影響しているのか、
ミリタリー調の物はこの歳になった今でも大好きであり
カーキー色(オリーブ)のジャケットやコートにはつい目が行ってしまうのだ。

ケツが隠れる程度の丈で、細身で邪魔臭くないコートが欲しいなあ。
(車に乗るときブカブカのコートだと運転するには邪魔臭くて落ち着かないのだ)
そう思いながら店の中を物色していると、モッズ・コートが目に付いた。やはりね(笑)
細い作りだけれど、ツイル・コットンとキルティングの裏地でかなり暖かい。
値段も手頃だったので、即決で買ってしまった。もちろんオリーブ色だ。


(年甲斐もなく)日頃は細いパンツを履いているもんで
この手のデザインはやはり一番しっくりくる。

あ~なんか嬉しい。
憂鬱な仕事場へ向うのが苦にならないような楽しさが込み上げる。
身に纏う物を買った時って、これがいいんだよなあ。

*

2013年11月26日

ヒ・ミ・ツ


考えてみたら
この国には秘密なんて何も無いような気がする。
口の軽いオッサンが、或る日ポロッと余計な事を言い
それを揉み消すのに右往左往する姿ばかり見てきたからだ。

事の重要性を客観的に推し量ることが出来ず
社会の反応や批判を受けてからようやく気付く程度の
そんなお粗末な危機管理の意識しかない者たちに
秘密保護法なんて大きなザルを与えて良いものだろうか。

どれほどの重要性があるのか
考え出すとキリが無いし面倒だから
役人は機密・極秘の判をやたらと押したがるだろう。

情報公開する手間と
それによって不利益を被るくらいなら
最初から極秘扱いにしてしまうのが得策だと
役人や政治家の多くがそう考えるのは目に見えている。

機密だとか情報管理だとか
そもそもこの国の人間にとって、それは一番不得手な分野なんだろう。
物騒な世の中とは言え、諸外国に比べると治安は良いし
テロや戦争が身近なものだと気構える者は極めて少数派だ。

所詮は薄い壁ひとつ、障子一枚の家屋で暮らしてきた民族にとって
話し声が隣近所に筒抜けになることくらいお構いなしだった。
向こう三軒両隣のコミュニティによって成り立ってきたせいもあるし
海に囲まれた島国で単一民族という背景もある。
けれどお人好しで気のいい国民性も今では
分厚い壁の頑丈な家に住み、セキュリティというアイテムを手にした途端
お互いが「個」に執着するようになってしまい、
インターネットは生の会話の機会を激減させる結果になった。

情報垂れ流しの現状があったとしても
個人情報などという響きの良い言葉を植え付けて
何事も保全されているような安心感だけを国民に与えているが
官も民も、それを徹底して極秘とする意識は相変わらず低い。

誰の利益のために、どう運用して行くのか
それがないまま厳つい言葉だけが一人歩き始めるのがこの国のようである。
実はそれが一番怖い。
大本営発表に踊らされ、検閲に戦々恐々とした
そんな歴史が繰り返されることがあってはいけないのだ。


永田町に罵声が飛び交ったその日、
何事もなかったかのように
何も変わっちゃいないかのように
夕陽はいつもと同じ辺りに落ちて行った。

*

2013年11月25日



仕事を終えて屋上駐車場へ行ったのが21時過ぎ。
あれ?思ったほど降ってないじゃないかあ~

しかしドアを開けて外へ出た途端、台風並みの強烈な南風にやられる。
ひええーっ!!
やっとの思いで車に乗り込むと、ボディがユサユサと揺れる。
大袈裟に言えば、コロコロ~ッと転がって行きそうな勢い。
こりゃあ凄い、走り出すと横風でハンドルを取られそうになる始末。

スピード控えめ、無駄な車線変更を避けながらの模範運転で帰宅したけれど
21時から22時にかけての暴風雨は凄まじいもの也。
運悪く、その風が一番激しい時間帯を私の車は走っていたわけで
おまけに、家に着いたときは雨のピークが重なって
車からわずか数メートルの玄関ドアを開けるまでの間にびしょ濡れとなってしまった。
魔の1時間、不運だったわあ。

それにしても、現代の天気予報は恐るべき確率でしかも正確ですな。
1時間毎の変化を見られるウエザーニュース社の予報では
21時から22時が風雨のピークとなっていてズバリ的中!
ひと昔前じゃ考えられないくらいの精密さだ。
それを予測する人も機材も、凄いもんだなあと感心。
地球規模で物事を捉える、まさにプロフェッショナルの仕事である。

しかしだ、この広いようで狭い地球上で繋がった海と空に
領海と領空の線引きをするってことが馬鹿げている。
しかも何処ぞの国などは、アジアの各地で物議を醸す傍若無人ぶりで
今度は自国の防空識別圏を主張してきたかと思いきや、
それが他国と重なっていたと言うから呆れてしまう。
やだねー、この意地汚く挑発する姿勢。

某赤旗の大国さんよ、姑息な手段でアジアを緊張させないでおくれ。
まずはあなたの(手に余るほど)広すぎる国内を人道的に治めなさい。

嵐は自然現象だけでいい。

*

2013年11月24日

寒い夜だわね・・



帰宅して、部屋の灯りを点けるとドキッとした。
真正面の目の先に、見慣れない顔がある。
しかも色合いからして、すこぶるヴィンテージ風なのだ。

誰だ、おまえ。

何のことはない、
昨日お化粧してあげたスタッフォード嬢だった。
見違えるほどに、いい色いい身体つきになっていて
いったい誰なのかを理解できるまでに
おそらく数秒は掛かったことであろう。

立ち尽くし、暫し見とれる。
無骨ではあるが美しいその姿は、南部の小娘に似て愛らしい。
苦労をかけたが、これからはパチモンなどとは言わせないからな。

黙って俺について来い。


決め台詞を吐いてはみたものの
抽選結果は懐を温めてはくれなかった。
愛にも金が掛かるっていうのにさ。

・・寒い夜だわね。

*

2013年11月23日

オレンジ・オイルは化粧品



ギターのメンテに欠かせない物のひとつがオレンジ・オイル。
主に指板の汚れを落とすのに用いるのだが
これを塗ると甘みを伴ったオレンジの香りが部屋いっぱいに広がり
下手な芳香剤よりよっぽどましないい匂いに包まれる。
ボディに塗布するポリッシュはどれもキツイ臭いが残るので
使っていて心地好い雰囲気になるのは、このオレンジ・オイルだけかも知れない。

ただし指板を磨くだけでは、ボトルの中身は一向に減らない。
1本買うと何年も使えてお得な気分にもなりそうなものだが
他に何か使い道はないのか?
以前、知り合いの楽器店主にそれを尋ねたらいいことを教えてくれた。
オレンジ・オイルには糊剥がしの効用があったのだ。
それ以来、ピック・ガードを剥がした後のボディに残った糊はこいつで落としている。
どんなに頑固にこびり付いた糊も、ゴシゴシと擦っているうちに
あーら不思議、跡形もなく消えて無くなるのである。

先日、オール・マホのOO-15Mに目が留まり
手頃なユーズドでも物色してみようかと思ってしまったのだが
待てよ?合板のあいつならイメージ通りの音で鳴ってくれるんじゃないか?
早速押し入れの奥(私は大奥と呼んでいる)からこいつを引っ張り出してみた。


スタッフォード(黒澤楽器)製B-25のコピーモデルだ。
前にも書いたが、オール合板の安い製品だったもんで
このナチュラルの他に赤と黒、合計3本を大人気なく纏め買いした代物である。
赤は知人に譲ってしまったので、今はこれと黒だけになった。

10年ほど前だと、国内メーカーの各社が中国生産にシフトし始めた時期だったが
これはそれ以前の韓国工場で作られた物の在庫品だった。
合板とは言っても(単板だから音や響きが良いというのは迷信なのだ)
しっかりした作りで音も材質も良く、アクティヴのピエゾPUも使用に耐えるもので
2005~2006年頃のライブでは何度か使っていたこともある。


笑っちゃうくらい強烈な三兄弟揃い踏みの当時の絵。
今思えば、赤が手元に残っていたなら昨年の還暦ライブは当然これだったろうな(笑)

ちなみにこの3本の中で、ナチュラルだけは古いロットの製品だったようで
他の2本と比べても丁寧な作り込みで明らかに音の張り出しが違っていた。
いわゆる中域にピークがある蒲鉾型の音響特性、本家ギブソンに近いものであって
そのチープにも感じられる鳴りっぷりが気に入っていたものだが
やがてJ-50やJ-45にその座を奪われ、大奥へと追いやられてしまった経緯がある。
ところがオール・マホのミディアム・ボディに私が惹かれたことから
再び日の当たる場所に返り咲いたというわけなのだ。

おお、イメージ通りの音ではないか!
こりゃあ大奥から引っ張り出してきた甲斐があるってもんだ。
嬉しくなって、この子の貧相なピック・ガードを高級な物に替えてあげることにした。
ぺらっとした胡散臭い薄手の板を剥がし、Gibsonの純正品に貼り替えると・・


ほおら、上の画像とは見違えるくらい高級感が増したでしょ。
如何にパチモンとは言え、お化粧するとこんなにいい顔になるのだよ。
ちょっとだけサイズが違うので、僅かに日焼けした跡が残ってはいるけれど
ブラの紐跡みたいなもんで、これまたセクシーに感じてしまう。←変態なのか?
(勿論この時もオレンジ・オイルが大活躍、まさに化粧品なり)
尻軽で浮気者の私ではあるが、今夜はこの子を愛おしく見つめているのである。

(実はこの後、FBフレンドのとある方のギターがDVで破壊された画像を目にして
とてもショックを受けたのだが・・悲惨すぎる!!)

*

2013年11月22日

だいせんじがけだらなよさ



夕陽ってやつはなんだね、
歌の世界じゃ失恋の代名詞みたいに言われるけれど
にたあ~っと笑みを浮かべながら見てちゃいけないのかい?

この世の終わりでもあるまいし
たかだか今日という日が暮れて行くだけのことさ。
にっこり笑って見送ろうじゃないか。

ほら、夕陽の上から夜が降りて来て
やがて陸は闇に閉ざされてしまうけれども
僕らの足元のずっと下を潜り抜けて
反対側からひょっこり顔を出そうって魂胆さ。

何事もなかったかのように
おはよう!って言うつもりだぜ、きっと。
お日様ってやつは、いつも陽気なんだから
笑顔で接してあげなくちゃね。


仕事場の屋上から富士山のシルエットが見えた。
黄昏に染まる淡い色合いの風景が
胸をちょっとだけ刺して行ったような気がする。


だいせんじがけだらなよさ

*

2013年11月21日

サンタさんへ



オール・マホガニーのOO-15M、
昨日の夜、ふとこれが欲しくなった。

寒いせいかな。
体が暖を求めているのかも。

それとも歳相応に
ブルージーな域に達したのか。

ちょっと前なら見向きもしなかったモデルなのにね。

ドレッドノートや深胴の
大きなボディが嫌になったせいもある。
薄く小さく、短い物はストレスが無い。

今夜もこれを思い浮かべながら布団に入ろう。
目を瞑り、イメージを膨らませ
そのまま眠りにつくのは幸せなことだ。

サンタさん、
爺さんの枕元にこれ置いてってください。

*

2013年11月20日

一日が終わるまで



長男宅2号機の七五三で、鶴岡八幡宮へお参りに行ったんだとか。
今日写真が送られて来た。
姿勢はいいけど・・なんて顔してんだい、まったく(笑)

子供の成長は早いもので
三人の孫、どの子も会う度に驚かされる。
こいつもようやく一端の男の子になってきたようだ。

時間の経過、季節の移り変わり、行く年来る年、
毎度のことながら、その流れが早すぎて怖いね。
こちとら、老け込む一方だよ。

いくら気持ちは若いからと言っても
肉体の衰えは否めない現実。
これが一番堪えるんだよなあ。

嫌なことや、嘆かわしいことも
淡々とした日々を過ごす中で
空が綺麗だなあと思う瞬間は
些細な出来事を忘れ大らかな心を取り戻す。

けれどその一方で
刻々と時は過ぎて行くわけで
残された時間を浪費してるような呵責に苛まれることもある。
日常ってやつは、そのサジ加減が難しい。

波風立たぬ淡々とした日々には
思わぬ落とし穴があるってことまで忘れてしまう。
これが平和ボケってやつだろうな。

暖かな部屋で気持ち良さげに寛ぐ猫を見ながら
堕落せぬよう人間としての己を戒めなきゃ。

・・なんてね。



蔵出し音源「一日が終わるまで」 1995
(アクロス・ザ・・もろの遊び心に満ちたアレンジであります)笑
http://kazura-sound.up.seesaa.net/image/itinitigaowarumade64k.mp3


*

2013年11月19日

道産子でありますゆえ


昨夜のうちに用意しておいた書類を持って郵便局へと向う。
A4が三つ折で入る長形3号に入れたので速達料金を合わせると¥350!
なんとも癪に障る手痛い出費だ。
あまりにも馬鹿らしいので簡易書留も配達証明も付けなかった。
あー腹立たしい。

そんなくだらん用件のためだけに家を出るのが納得できず
敢えて車で出掛け、他の用事も済ませることにした。
郵便局の後で西友に寄り、娘婿のご実家へ贈るお歳暮を注文したり
(先方から毎年届けられるので、唯一其処にだけは贈っているのだ)
銀行に行き数ヶ月分の通帳記入をしてみたり
(ふだんはネットバンキングとコンビニのATMしか使ってないのでね)
それと、ここ最近のクジ運の良さに気を良くしてロトとBIGを購入したり
(チマチマした当たりクジで運を使い果たしたという説もあるが・・)
ひと通りの用を済ませると幾分は気持ちが楽になった。
天気もいいので、ちょいと走ってみるか。

16号旧道から中原街道へ出て、都岡のユニクロを覗いてみた。
店内に入ってみると、レディースとメンズのコーナーが以前と逆の位置になっていて
並んでいる商品のプライスがどれも安いので、あれ?と思いながらよくよく見ると
そこはいつの間にかGU(ジーユー)に変わっていたのだった。

噂通り、確かにどれもが安い。
更に期間限定の特価品が並び、品質もさほど悪くはないようだ。
うーん、この地域の客層を考えればGUにしたのは正解かも知れないな。


ふと、地味に置かれた商品に目が行く。
ツイードテーパードパンツ、期間限定価格¥1290!
私の好きな裾幅の細いデザイン、さっそくMサイズを試着してみる。
おお!腰周りゆったりで楽チンではないか!おまけに丈がピッタンコ!!
理想的な仕事場用のパンツだあ~と、大いに盛り上がる。
(若い人なら腰パンとして履くものだろうが、足の短い私にはフツーの丈なのだ)笑

ま、いいのだ。安くて好みのデザインだし
形状的には横ポッケのスラックス系なので、仕事場でも違和感は無いだろう。
日頃はコーデュロイや色物系のジーンズでお茶を濁しているもんで
この手のパンツなら仕事場で一人だけ浮いてしまうことがないのも有り難い。
おほほほ、ええ買いもんですなあ。

しかしあれだ。
丈がピッタリということは、この画像が私の足の長さそのものというわけで・・
短っけえー!クロップドパンツかよー!!
と、自らツッこむ有様。

所詮、道産子でありますゆえ。

*

2013年11月18日

愚痴



仕事場も業務内容も仕事量も、全く何にも変わってないのに
60を迎えた昨年の秋から、私は派遣従業員扱いになっている。
それも系列の派遣会社の一員として。
大きく変わったのは給料だけ、大幅減額に甘んじているのだ。

実はこの(私にとっては名ばかりの)派遣会社、何事も横柄すぎて困る。
同じような書類を何度も提出させられたり、
郵送されて来た封書を開けてみると提出期限が2~3日後だったり
(しかも役所の書類を添付しなければいけないとか)
1週間程度の猶予があるなら話は別だが、毎回これじゃさすがに呆れてしまう。
お役所仕事より酷いじゃないか。

今回は二日前に受け取った封書、年末調整の申告書だった。
開けてみると「11月20日必着」ときたもんだ。またしてもやられた。
書類提出のお願いと題したメールが来たのも今日、
そこにも提出期限11月20日必着!と記されているではないか。
なんだい、この殿様みたいな指示は!
ヤクザな会社だねぇ、まったく。

かくして、しぶしぶ書類の記入を始め添付書類と一緒に封筒に詰め込んだ。
癪に障るが明日は休みなので郵便局から速達で出そうかと思う。
なんたって幾ばくかの金が戻って来るわけだからね。
しかしその送料は自己負担、重要書類だから配達証明も付けなきゃいけない。
まあーったく、やってらんねぇぜ。

書類に細かな数字を書き込むのは肩が凝る。
それ以前に役所の書類の緑色の印字は何が書いてあるんだか判読できず
老眼鏡を掛けなきゃならないのも苦痛なのだ。

ああ・・
今や「御奉仕」の如く安い時給で働いている身としては
このヤクザな会社の一員であることが情けなくなってくる。

愚痴りたくなる夜だ。

*

2013年11月17日

夜へ急ぐ人


昨晩に続き、ちあきなおみさんのことを。

コロムビアからビクターに移籍した頃、彼女はファドも歌っていて
1983年に「待夢」と題したアルバムを発表している。
このポルトガルのトラッドを歌う彼女もまた魅力的だ。


「霧笛(難船)」 原曲:アマリア・ロドリゲス 日本語詞:吉田旺


そしてもうひとつ、鳥肌が立つほどの歌が
77年に友川かずきが提供した「夜へ急ぐ人」
これは凄い、彼女でなければ表現できない歌だ。



この人は性を表現できる数少ない歌い手であり
それを出来得るのも彼女だけなのだ。
チャラチャラしたセクシーさではなく
人間の本質的な性を露にできるのは彼女だけだと改めて思う。

そしてこれを紅白歌合戦で歌ったというのがまた凄い。
NHKの首脳陣、さぞかし慌てたことだろうが(笑)
やはり「伝説の歌い手」である。

*

2013年11月16日

伝説の歌い手



NHK SONGSで、久しぶりに「喝采」を聴いた。
ちあきなおみさんの歌を耳にすると、やはり今でも戦慄を覚える。

歌は勿論上手いが、声がいい。
太い低域、ハスキーな中域、そして伸びやかな高域。
これらが僅か3分ほどの1曲の中で交互に表現される。
ジャズ・シンガーの発声に近い、こんな歌い手は歌謡界で他には居ない。
ビリー・ホリデイを演じた主演舞台「LADY DAY」
89年のそのミュージカルも、さぞ素晴らしきことだったろう。
この人が歌うジャズ・ナンバーを聴いてみたかった。

活動を休止して20年、
もはや伝説の歌い手となってしまったことが残念でならない。


*

2013年11月15日

爺さん度数



車で買い物に出掛け、帰宅してから徒歩でコンビニへ行った帰り道
雨も上がり、いい色合いに暮れて行く西の空を見上げた。
私の家からでは裏の竹薮が西日を遮ってしまい
その時間帯に外に居なければ絶対に見られない空なのだ。
もう少しだけ後だったなら、もっと鮮やかな朱色だったんだろうけどね。
西日の当たる部屋が私の好みなのだが、今はそれも叶わない。

月末に長男宅と末娘宅を含めた全員が集まってパーティーを催すことになっている。
8日、23日、29日と、全て11月に生まれた孫三人の合同お誕生日会である。
同じ月なので一堂に集まり、ついでに翌月のクリスマスも併せて祝う趣旨なので
忙しい親たちやプレゼントを用意する側としては何とも有り難いことなのだが
当の本人たちがもう少し大きくなった頃には損をしてると気付くのであろう。

かくして本日は東戸塚のトイザラスへ。
我が家からだと大池公園と戸塚カントリーの山を越えれば車で15分ほどの場所だ。
品物を選びレジでラッピングをお願いすると「失礼ですがお歳は・・?」と尋ねられる。
毎月15日はシルバー割引きと称して五千円以上の買い物は10%オフになるらしい。
これは初耳!
けど得した気分にはなったものの、一瞬にして爺さん度数が上がった面持ち。
映画をいつでも千円で観られるのと同じく、これはやや複雑な気分になるものだ。


私の部屋に運び込んだプレゼントの袋、大きくて邪魔臭い。
これがあと2週間も此処に在るなんて・・
フライングで届けてしまいたい衝動に駆られるが、ガマンガマン。
はたして小童どもは喜んでくれるのか、月末のその日が気掛かりでもある。

嗚呼、なんてジジ臭い一日だったんだろう。



気を取り直すように、帰宅してからアナログ三昧の続きを始めた。
おもむろに取り出したのはバーズの「名うてのバード兄弟」
これもまたCDでは味わえない奥の深い音の粒が感じられる名盤である。
A面途中に片側から強烈なハムが出始め、フォノ・アンプが逝っちまったかと思いきや
どうやら背面のアース端子の接触不良だったらしく大事には至らなかった。
ここでアンプが駄目になってしまったらダメージが大きいものね。

続いてターンテーブルに載せたのは73年リリースのオリジナル・バーズ。
紆余曲折を経て発表されたこのアサイラム盤は今聴いてもとても新鮮だ。
経験値の上がったオリジナル・メンバーが再会して作り上げた音には
バーズとしてのエッセンスが凝縮されていて心地好いのである。


73年と言えば、私が歌うことをやめてしまった年でもあるけれど
ROCKがあらゆる意味で一番輝いていた頃でもあるし、
ミュージシャンもプロデューサーもエンジニアも、果てはそれに伴う機材まで
60年代から引き継いできた物が完成形の域に達したとも言える時期である。
現在と異なるのはただ一点、アナログだったということだけ。
それ以外は何も変わっちゃいないのだ。

久しぶりにこの東芝盤の見開きジャケットからライナーを取り出してみると
師匠・小倉エージ氏の手による(自筆)バーズ系図が見事である。
これも30Cm四方あるLPジャケットのサイズ故に出来ることなのだろう。
ミニ・アートとも言えるアルバム・ジャケット。
音楽と写真や絵画、それに書籍までもが一体となった物がアナログ盤なのであり
これは決してCDには真似できないことなのだ。


裏ジャケの写真、ジーン・クラークが豪快に笑う顔と
(経験を積んだ)クリス・ヒルマンのポーズが何とも素敵である。
彼らのおかげで、爺さんは未だ若くあり続けられる。
ありがたいことだ。

*

2013年11月14日

空色真冬 1995



15号線上り、新子安の駅前を過ぎた辺りだったろうか。
前方を緑色の巨大な「もっこり」が走っているのが見えた。
なにやら全体をワサワサと揺らしながら一所懸命走っている。
色合いからして、移動中の自衛隊の車両かとも思ったのだが
それにしてはフワフワ・ワサワサと揺れ過ぎる。
ピグモンの後姿みたいな、あれはいったい何なのだ!?
(後で気付いたがピグモンは決して緑色ではない)

それにしてもデカイ。
キリンビール前のガードを潜るときは天辺を擦って行った。
デカイくせに足は速い。
他の車と同じように50~60Km/hでスイスイ走る。
その先の信号でようやく追い付き近付いてみると・・

それは巨大な木だった。
葉の間から辛うじて赤旗とテールランプが片方だけ見える
中型トラックの荷台からはみ出した巨木なのであった。
首都圏の国道、白昼にこんなん走っててええの?
素朴な疑問が湧き起こる。
こんな積荷、今まで見たことがない。
iPhoneを取り出し、止まっている間にパシャリ。
世紀のスクープ映像だぜ。

この後、生麦の交差点を直進して行った緑のピグモンは
いったい何処へ向かったのであろうか。
巨大な体をワサワサと揺らしながら走る、その後姿を見送りながら
旅の無事を祈らずにはいられなかった。

異様な光景ではあったけれど
ワサワサと揺れる姿が何とも微笑ましく感じられた午後である。



今夜の(赤面)蔵出し音源は「空色真冬」1995
http://kazura-sound.up.seesaa.net/image/sorairomafuyu64k.mp3


*

2013年11月13日

聖マリアンナ病院にて 1997



容赦ない寒さに縮み上がってます。
人間は弱いもんだなあ・・と、思っていたら
暖かな家でぬくぬくと暮らす飼い猫はもっと弱っちいようで
晴れた日は出窓でお日様を背に受け心地好く眠り
冷えた夜にはファンヒーターの上に座ったまま体を動かそうとしません。


おまえさあ、野良猫さんは過酷な環境に居るんだよ。
そう諭しても知らん振りされます。
たぶんこの子、もう外では暮らせないですね。
いいよ、一生ここで暮らしなさい。



2005年、三十数年ぶりに再びライブを始めた私。
その沈黙の期間中は家で子守唄を作ったり歌って聴かせたり
はたまた関わっていた子供ミュージカルの舞台音楽を制作したりと
どこかしらで音楽とはずっと繋がっていました。
レコーディング機材を買い揃え、私の部屋はちょっとしたスタジオ風情でしたが
その引き篭もり環境ではどうしてもポップな作風の物が出来上がってしまいます。
故に現在の私の歌からは想像もつかないような音源が沢山残っているのです。
自分でも赤面してしまうほどのそんな曲を、これから少しずつ紹介して行こうかと
大胆にも「蔵出し」を宣言させて頂きますので宜しくお願い致します。
なにぶん、全てのパートを一人でこなしているもんですから
お聞き苦しい箇所が多々ありますので笑って聞き流して頂ければ幸いです。

まずは1997年、
リンパ線の手術で生涯初めての入院生活を経験したことを歌にした
「聖マリアンナ病院にて」から。
なんとなくやりたいことは解るのですが、如何せん出来栄えが・・(苦笑)
わずか16年前とは言え、若気の至り!!

http://kazura-sound.up.seesaa.net/image/maria64k.mp3

夜明けと共に目を覚まして
東の空染めてく太陽に祈る
今日も一日何事もなく終わりますように
聖マリアンナ病院にて
朝焼けの眩しい窓辺に立ち
麗しき微笑を讃えしは母なるマリアンナ

ここでの暮らしにも慣れて世間話で暇潰す
訳もなく相槌打てば退屈な時間さえも苦にならない
聖マリアンナ病院にて
秋晴れの青い空を見上げ
色付いた森の中で穏やかな午後を祝うマリアンナ

無精髭伸ばし
やるせないような気だるさに
眠れぬ夜は宙を睨んで
狂おしいほどに暗い沈黙

聖マリアンナ病院にて
新しい朝を迎えるならこの身を捧げましょう
神の手に抱かれマリアンナ

どれくらいの間寝てたのか
橙色の陽は傾き
目に映る何もかもが黄昏の中で肩を寄せ合う
聖マリアンナ病院にて
夕映えの空を渡る鳥
目の前の世界中が安らぎの時を刻む
マリアンナ

「聖マリアンナ病院にて」

*

2013年11月12日

冬の時代1991



列島各地が12月中旬並みの寒気に覆われています。
北国では本格的な雪が降り、横浜は乾燥した空気に包まれて
季節は急激に冬へと移行しているようです。
ほんの少し前までは汗ばむ陽気の日もありましたから
気温の変化に体がまだ対応できないせいか余計に寒く感じます。
風邪をひいてしまうのは、こんなタイミングなんでしょうね。
気を付けなきゃ。

休日だった昨日はアナログ三昧に明け暮れ、
手当たり次第に何枚のアルバムを聴いたことでしょう。
実に楽しき一日でありました。
次の休日はタチバナ・レコードへ出掛け、掘り出し物を見つけようかしら。
レコファンほどに大きな店舗だと、全部見るには疲れてしまいますから
鴨志田のあれくらいの器のお店がちょうどいいんです。
店主は面白い人だし、価格も良心的なんですよ。http://m-tachibana.com/

ところで、ピクチャー・レコードって覚えてますか?
半透明の盤面にジャケット写真や顔が刷り込まれたLPレコードなんですが
一時期に流行してずいぶん沢山の種類が売り出されていました。
私も何枚か持ってましたけど今は1枚も手元にありません。
あれは確か海賊盤の部類で、あろう事かアビーロードまで出ていた記憶がありますけど
材質が悪かったせいか音も悪く反りやすいので部屋の飾りにしかなりませんでした。
(紙ジャケットじゃなく透明なビニールに裸で入れて売られてました)

そんなレコードとは呼べないレコード盤、ふと思い出すと懐かしいものですね。
残してあったならヤフオクで高く売れたかも・・(笑)



そういえば、こんな古い音源が見つかりました。
1991年に湾岸戦争が勃発したときに書いたもので
その年の1月か2月に自宅で録音したラフなオリジナルです。
今でもライブでは時折歌う曲なんですが、22年前の私の声が若い!(驚)

「冬の時代」 http://kazura-sound.up.seesaa.net/image/fuyunojidai64k.mp3

*

2013年11月11日

表と裏



東京に木枯らし1号が吹き、列島は一気に冬本番となりました。
北国では本格的な雪が降り、ここ横浜も夕刻からずいぶんと冷え込んできています。
明日の横浜の最低気温は6℃とか。
すでに氷点下となっている地域の方には笑われるかも知れませんけど
北海道で生まれ育ったくせに、私は人一倍の寒がりなもんで
気温が一桁になった途端に縮み上がってしまうのです(笑)

そんな寒さを嫌って外に出るのを躊躇うからでしょうか、
この季節になると無性にアナログ盤が聴きたくなってしまいます。
裸電球の橙色が温かく感じられるように、CDに比べてレンジの狭いアナログ盤の音が
妙に心地好く体の中に溶け込んで来るのは決まってこの時期なんです。
室温が低いと、わずか1.5gほどの針圧で盤面をトレースするプレーヤーにとっては
空気の乾燥と併せて、とても過酷な条件になるんですけどね。

昨年の秋ハードオフにて格安で購入したDENONのターンテーブル、
およそ半年ぶりに電源を入れましたが、今年も快調に回ってくれたのが嬉しいです。
サーボ基板にトラブルの多い機種なので、突然制御が効かなくなる物もありますから
幸い今回は「当たり」だったのかも知れませんね。


左からオーディオテクニカのMC(品番不明)MMのシュアーM-44G、同じくM-97HE、
午後からふと思い立って、カートリッジの針先の手入れを始めました。
この他にもDENONやオルトフォンのMCも手元に有るんですが
どれも皆20~30歳と高齢のため、さすがに高域が歪んだりする始末で
現在使い物になるのはこの3個だけとなってしまいました。

本当はMCの色付けの無い音が好みだったんですけど、
アンプのフォノ・イコライザーの昇圧が片チャンネルだけ不調なものですから
今回からM-97HEという、往年の名器V-15TYPEⅣ直系のMM型に替えてみました。
これ、形が好きになれなくてずっと使ってなかった代物なんですが
(個人的な好みとしてカートリッジは無骨なまでに四角い物が良い)
音質といいトレース能力といい、予想を裏切る好結果となりました。


アナログ時代の晩年に登場したカートリッジだけあり、
当時としては先進的なデザインでしたが私はこの顔付きが好きになれませんでした。
なので25年間、まともに使ったことが無かったのですが
びっくりするくらいどんな厳しい音溝にも喰らい付いて行きますし、
聴感上の歪感が極めて低く、どのアルバムもとても楽しく聴かせてくれます。
どれもが退役時期を遥かに過ぎた物ばかりの中で、これは嬉しい誤算です。
シュアーさん、ありがとう!

すっかり気を良くした私、アルバムを何枚聴いたことでしょう。
そして今はマナサスを掛けながらキーを叩いております。
2枚組なので計4回席を立たなければなりませんけど、それが苦にならない。
(操作に危険な)焼酎を飲みながらも、アナログ万歳!の心境です。


リスナーはA面とB面をひっくり返すことで一息つけて、
ミュージシャン(制作者側)は表と裏で表情や表現を変えられる。
アルバム作りにはそれが欠かせないと、今でもずっと思ってるんですよね。
表と裏、何事もこれ大事!

*

2013年11月10日

この世で一番怖いもの



前触れも無く、地響きを伴って突然襲って来る
地震てやつは自然災害の中で一番手強い相手だろう。
今朝の揺れにもかなり動揺した。

けれど呑気な人間にも動物的な本能が幾分残っているようで
強い揺れを感じながらも「ああ、これは大事には至らないな」みたいな
曖昧ながらもその先の予測が辛うじて出来るから不思議だ。
なので就寝中だった今朝は飛び起きることもなかった。

3.11の時は、ただならぬ気配に傍にあったギターを抱えベッドの上に避難した直後に
座っていた場所に棚からJBLのモニタースピーカーが降って来た。
逃げてなければ打撲か骨折、またはギターのボディが割れていただろう。
自然の営みの中の急な変化を感じられなくなった人間でさえも
その程度のことは出来るんだなあと、当時は感心したものだ。

私の故郷、帯広。
ここは過去に何度も大きな地震に見舞われている。
十勝沖地震と呼ばれ、古くから大地震が幾度も起きている場所だ。
1952年、私がまだ母の胎内に居るときにマグニチュード8.2の大地震があり
1968年、高校1年のときにマグニチュード7.9を実体験した。
午前の授業中に木造校舎が不気味な音を立てながら激しく揺れ始め
1階の教室に居た我々は一目散に窓から校庭へと逃げたのだが
よじ登った窓枠が大きく揺れて誰もが地面に転げ落ちた光景を今でも覚えている。
校舎が崩れることはなかったものの、家に帰ってみると分厚い漆喰の壁が剥がれ落ち
壁のあちこちに亀裂が入っていたのにも驚かされた。
そして何度も来る余震、夜には空が明るく輝く発光現象もあり
まるでこの世の終わりを告げられているような恐怖から、眠れないまま朝を迎えた。
あの日のことを、今でもよく覚えている。
トラウマなのか、それ以来僅かな揺れにも敏感になってしまったようだ。

本震の前に来るP波という微弱な振動を察知する者は案外と多い。
寝ているときの私もそうだが、友人知人にも数多く居る。
ただし動物的感覚のそれであっても本震直前の1~2秒にしか過ぎないのだ。
その極めて僅かな時間の前触れを感じ取ったとしても
防衛手段の役に立たないところが地震の怖さなんだろうな。
敏感な野生動物たちとて、逃げ出すことは出来ても助かる保証は無いわけで
地上には逃げ場が無いという共通点だけが虚しく浮き彫りになる。

やはり地震は怖いものだ。

*

2013年11月9日

燃費



今年も登場しました。
安いのに丈夫で長持ち!電気ストーブ。
かれこれ10年ほど使ってますが、故障や断線は一度もありません。
今の時期は400Wだけですが、中旬くらいからは2本点けて800Wになり
そして冬本番を迎える頃に、その座を灯油ストーブに明け渡すのでして
これが私の部屋の毎年のローテーションなのであります。
夏に新調したエアコンと、どちらが電気を喰うのか定かではありませんけど
天井から乾いた風が出て来るよりは、こちらの方が何となく好きなんです。

そして昔ながらの灯油ストーブ。
換気は必要になりますけど、部屋に適度な潤いを与える湿った暖気がいいですね。
天板でお湯が沸かせるのも重宝で、いつでも熱々のお湯割りが飲めるのも便利です。
加湿器なんて必要ありません。

とは言え、昨年からの灯油の高騰は続いてまして
数年来お付き合いしている業者の、今年の初値は18Lで¥1950でした。
年内に2千円の大台に乗るやも知れない現状、これは痛いです。
リッター¥108なんて、ほんの数年前ならガソリンが買えますもんね。
10年ほど前の倍以上に跳ね上がったまま値が下がりません。

エコ・ドライブと称して自動車が低燃費を競う昨今、
灯油を使う暖房器具にも革命的な技術開発は出来ないのでしょうかねぇ?
ハイブリッド・ファンヒーター!リッター30時間!!とか・・
残念ながら、どこのメーカーのカタログにも「燃費」は触れられてません。
高価な油を燃焼させるんですから、あっても良さそうな気がするんですけどね。

そんなこんなで、
今年も間もなく冬がやって参ります。
寒い寒いと縮こまり、私の体までもが燃費が悪くなるのです。

*

2013年11月8日

乗りかかった船



12月12日(木)『週刊 永遠のゼロ戦プラモデル』創刊!!

・・こういうの、やめてくれませんか。
店頭で見掛けるとつい買ってしまいますから。

なになに?全20巻の付録を組み立てると
二一型、三二型、二二型、五二型の1/72スケールの零戦4機と
空母の甲板を模ったパネルが出来上がるんですって!?

・・いやいや、そんなジオラマ飾る場所もありませんから。

ま、創刊号に二一型の全パーツが入っていれば1巻だけは買うでしょうな。
ケチ臭く小出しにしてたら絶対に買いません、はい。
講談社さん、デアゴスティーニのように創刊号だけは大サービスしてくださいよ!

それにしてもこのモデル、精巧な作りやなあ~



さてと、今宵もまた
カミさんの求める(理想的な)リュックサックをネットで捜すとしますか。
なんたって注文が多すぎて見つからない!
二晩続けて長時間パソコンと睨めっこなもんで疲れましたけど
乗りかかった船・・て、やつでしょうか。ひいーっ!

*

2013年11月5日

古典



この時期になると無性に聴きたくなってしまうのがこれ。
「RCAブルースの古典」と、矢吹申彦さんがジャケットを手掛けた「続・RCAブルースの古典」
どちらもRCAビクターからリリースされた3枚組のオムニバス・アルバムである。
中村とうよう、日暮泰文、鈴木啓志のお三方がライナーを書いていて
その分厚い解説を読みながら耳を傾けるのもアナログ盤の醍醐味。
ただしディスクが計6枚、裏表12面もあるのでなかなか聴くことができない代物なのだ。
それでも寒くなって来るとアナログ盤が恋しくなり、何故か真っ先にこれを聴きたくなる。
酒を飲んでディスクをひっくり返したり、針を降ろしたりするのは危険が伴うものだが
我慢できず深夜に掛け始めてしまい、機材や盤面を傷めることはなかったとしても
そのまま眠ってしまって、朝までプチンプチンと回りっ放しだったこともある。

けどだからと言って、これがCDでは味気ないのだ。
紙ジャケットから漂う黴の臭いを嗅ぎながら、
或いはピックアップが微かに上下に揺れるのを横目で見ながら、
拘りではないが、そうして相対するのがブルースには似合っている。
もちろん酒も欠かせない。

ただ、私の手元にはこの2巻と数枚のアナログ盤しかブルースの音源は残っていない。
それが残念だ。
戦前、アメリカ各地に居た無名のブルースマンの演奏を
フィールド・レコーディングで収録していたヤズーというレーベル、
若い頃はそのアルバムを見つける度に買い集めていたものだったが
全て売り払い、今じゃ1枚も残っちゃいないのだ。
・・おおブルースの神よ、お許しください。

おっといけない、ブルー(ズ)と表記しなければ
西荻窪の店の女将に叱られてしまうな(笑)

*

2013年11月4日

Slip and Roll



友人がエイミー・マンのことをBlogに書いていた。
ヴォーカルとベースを担当していたティル・チューズデイを経て
その後ソロに転じ、映画「マグノリア」で高い評価を受けるに至ったが
そのライブ・ステージが何とも素敵な53歳の女性である。

(私の大好きな)ギリアン・ウェルチもそうであるように
ギターをしっかりと弾く女性はとても魅力的だ。
おまけにギリアンはJ-50、エイミーはJ-45と、
二人共Gibsonを愛用しているところが私には更にツボなのである。


2012年のBing Loungeでの映像が幾つかUPされているが
このシンプルな3Pの演奏がとても気に入っている。
曲は同年にリリースされたアルバム「チャーマー」からスリップ・アンド・ロール。
・・素敵です。

*

2013年11月3日

11.3



星野が監督に就任した春、あの未曾有の大震災が起きました。
その3.11をひっくり返した数字の今日、東北楽天が優勝を果たしたことが
不思議な巡り合わせのような気がしてなりません。

震災直後、計画停電と称してさほどの被害も無かった都市が闇に閉ざされ
節電の大合唱の下、ネオンやショーウィンドウの灯りを消して
形ばかりの体裁を繕ったのが中央に位置する都会のやり方でした。
新品の防災服に身を固め、テレビの前で原稿を棒読みする閣僚たちを
被災地で必死に生きる方々はどのように見ていたことでしょう。
「不謹慎」というレッテルが連鎖的にそこら一面に張りめぐされ、
伝統の祭りまでもが中止になってしまう不可思議をどう受け止めていたでしょう。
批判を恐れた多くの都会に住む者たちは、自粛という隠れ蓑に逃げ込み
やがて時が過ぎ行くことだけを願っていたように思えるのです。
そんな風潮を、いったい誰が喜ぶでしょう。
結果、支援しなければならない者たちまでもが疲弊してしまい
街には背を丸め暗い表情の、疲れきった市民で溢れてしまいました。

冒頭に何故このようなことを書いたかと言うと
楽天の諸君が、なりふり構わず貪欲なまでに優勝を捥ぎ取ったからです。
ポーズと体裁、セオリーを重んじる(東京)巨人軍とは対照的に
勝ちたい、勝つんだという意志が、皆の顔に漲っていたのは言うまでもありません。
その想いが空回りすることなく、力に転化できたことが素晴らしいのです。
格好に拘らずそれを成し得たことが素敵なんです。

都会の人間やマスメディアは綺麗事しか口にしません。
評論家を自称する者は経験だけを語り、冒険を善しとはしません。
時には無謀だと言いながら嘲笑うことさえします。
則本の中継ぎ、田中の連投を目にして
楽天には他のピッチャーは居ないのか?と言う者まで居ました。
何を馬鹿な、短期決戦にセオリーなど無いのです。
確実に抑えられる投手を起用することに何の躊躇いが必要でしょう?
指揮官と本人の意志だけです。

美馬、則本、田中、このリレーは今日の楽天にとって最善の策であり
そして彼らはその期待に見事に応えてくれました。
地方の弱小球団が、巨大なグループ会社に支えられた伝統ある球団に勝利した
この歴史的な瞬間に立ち会えたことはこの上ない喜びなのであります。
格好ばかりを気にする都会の坊ちゃまたちに一矢を報いた彼ら、
その瞬間を思い出しながら勝利の美酒に酔いしれる私は
まさに「日ノ本一」の幸せ者であります。

最後に、
私を含め日頃は野球を観戦することも無い多くの者たちが
このシリーズだけは熱い眼差しを注ぎ一喜一憂できたのも楽天の功績です。
優等生揃いの読売巨人よ、来期は泥臭く直向なプレーに邁進するべし!

*

2013年11月2日

160球完投


仕事中に5回2-0の情報が入る。
うむ、これなら今夜の胴上げは決定的であろう。
ほっと一息。

21時を過ぎて再び情報が入る。
なにーっ!2-4で逆転だとー!?
帰りの車の中でラジオを聴きながら再逆転を期待する。

しかし、その願いも虚しく8回9回とサクサク終わって行き
いつもより明らかに空いた道を走り抜けると
家に辿り着く頃に試合は終わった。
まさかの敗戦、田中の無敗神話が幕を閉じた瞬間である。

きーっっ!こんなグータッチしてる坊ちゃまたちに敗れるとは!!


このチームの何が嫌いかと問われれば、このグータッチなのである。
意気揚々とベンチに戻る選手を迎える原のお決まりの表情が合わさると
これはもう嫌悪以外の何物でもない。
巨人を飛び出し海を渡った上原の強烈なハイタッチを見慣れたせいか
今年はいつも以上に気に障る。
誰か一人くらい、ガツーンと拳を合わせる選手が居たら面白いのに
お坊ちゃま集団にはそんなキャラの奴は一人も居やしない。
そこがつまらない。

楽天よ、こんなアーバン族に負けたらあかん!

そんな闘志を漲らせた田中のピッチング、
黒星は付いてしまったものの160球完投は天晴れでしたな。
最後まで逃げずに向って行く姿勢はエースの誇りなり。

美馬ちゃん、明日は頼んますよ!!

*

2013年11月1日

アンチテーゼ



本拠地宮城での日本シリーズ第6戦、とても楽しみです。
生憎と仕事のため生で観ることは出来ませんけど
田中クンには日本球界での最後の大仕事を何としてでも成し遂げてもらいたい。
そう願いつつ、明日の朗報を待つことにしましょう。
都会の小奇麗な坊ちゃまたちに、野武士の如き地方のパワーを見せ付けてほしいものです。

人気のセ、実力のパ、と昔から言われてきましたが
今やそのどちらもパ・リーグが上回っていると確信してます。
セ・リーグを衰退させた張本人は、人気に胡坐をかいて
だらだらとしたつまらぬ試合ばかりしてきた読売です。
覇気も生気も感じられない、能面のような顔つきの選手ばかりの
そんな球団には応援する気持ちも湧きません。
長嶋さんが退いて以降、読売の栄華は終わりを迎えたのです。

これからはパ・リーグ(或いは地方)の時代!
野球を面白くするためには、金に物を言わせる読売の権力依存の体質や
一流選手と呼ばれるような優等生を多く抱えるだけでは駄目だということを
楽天の諸君、どうか全国にそれを知らしめてください。
政治に例えるなら、巨人は長期政権当時の自民党そのものなのであります。
野党や参議院といった「良識の府」の存在なくして物事が露にならないのと同じく
たかが野球と言えども、強大な権力と互角に戦うことが求められているのです。
古い言葉では反体制、アンチテーゼは永遠の哲学なのだと私は思ってますから。



・・政治の話はあまり好みませんが、
昨日から話題になっている山本太郎氏の行動、私には全く理解できません。
有識者が目くじらを立てるような政治的な意図などあるわけないでしょうけど
ならば何故、天皇に手紙など差し出すのでしょうか。
天皇に現状を伝えたかったと彼は言いますが、いったい何を天皇に求めたのでしょう。
己の思想や主張を口に出来ない(閉ざされた)皇室という密室で暮らす天皇に
毛筆の手紙を差し出して、いったい何をして欲しかったのでしょう。
パフォーマンスであるということ以外、今回の行動には首を傾げたくなります。
選挙運動中から彼が伝えようとしている事柄には共感を抱いていただけに
保守派の多くの敵が潰しにかかる題材を与える結果となったのが残念です。
頭の良い男ですから、当然その後の反響や批判も分かっていたと思いますが
・・ならば何故?
私には全く理解できないのです。

もしやこれもアンチテーゼ?弁証法のひとつなのでしょうか。

*